【感想・ネタバレ】フレンチ警部と毒蛇の謎のレビュー

あらすじ

ジョージ・サリッジは英国第二の動物園で園長を務めている。申し分ない地位に就いてはいるが、博打で首は回らず、夫婦仲は崩壊寸前、ふと愛人に走る始末で、老い先短い叔母の財産に起死回生の望みを託す。その叔母がいよいよ他界し、遺言状の検認がすめば晴れて遺産は我が手に、と思いきや……。目算の狂ったジョージは、しょうことなく悪事に加担する道を選ぶ。自分たちに疑いは向けられない、万一の場合もジョージが泥をかぶることはない、と相手は言う。そう、良心の呵責を別にすれば事はうまく運んでいた。フレンチというスコットランドヤードの首席警部が横槍を入れるまでは――。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

設定と中盤が一番面白かった。


殺人者の共犯が主人公という設定が良い。
そこまでの成り行きも、この著者作品は樽しかまだ読んだことがないが、写実的で読みやすくて好み。
一番盛り上がるのがやはり中盤で、殺人者となる人物とのやりとり〜共犯となる行動を起こすのがスリルがあって面白い。

その後、警察も事故として処理し、遺産もなんとか分けてほっとするも、たまたまフレンチ警部にこの事件のことを話されてしまい、たまたま興味を持たれてしまい、真相究明されてしまう笑
そこら辺も、あ〜バレちゃったか〜、あ〜証拠見つかっちゃったか〜、という面白さはあるにはあるのだが、文章量の割にはちょっとつまらない。
終わり方がきれいすぎて不自然なため、それも含めて微妙な後半である。
誰かに、救われる終わり方にしろ!と脅されて無理やりハッピーエンドにしたのではないかと思ってしまう笑

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2025年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

犯人の二人が最後まで共犯相手を隠そうとするあたりが何か切なくなる。お金のことがなければ悪い人間じゃなかったのになーと・・・

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2011年12月15日

Posted by ブクログ

フレンチ警部シリーズ第18作。倒叙の形を底本に、配役の妙技を絡ませつつ、いつものフレンチ警部らしい地道で堅実な警察小説まで盛り込んだ中期の意欲作。三大倒叙をはじめ幾つかの倒叙作品を読んできたが、どれもが犯人の末路を考えると重苦しく苦味の強い作品ばかりだった。一方本作は、定型すぎてクサいところがあるが、ちゃんと救いが用意されており、同じ倒叙作品の中でもかなり特殊な造りになっている。

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2024年07月10日

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