あらすじ
俺はお前が欲しいだけの、ただのずるい男だ
大正浪漫あふれる東京市。伊賀の少年は甲賀忍者の花嫁になった――
「妻らしく、旦那さまと呼べ」華やかな大正時代の片隅で、甦りの秘術を持つ伊賀忍者の晶は、忍者犬のシンシャとひっそりと暮らしてきた。ある日突然攫われ、甲賀忍者の棟梁・虎目の花嫁にされてしまう。どうやら狙いは晶の秘術で、心身から交わることで術は虎目に転写されるらしい。はじめは反発しかなかったが、与えられる不器用な優しさに孤独がほぐされ、虎目の傍こそが自分の居場所だと思えるように。ところが、虎目が甦らせたいのは彼の想い人だと知り!?
紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを収録した特別版!
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Posted by ブクログ
甦りの術を持つ伊賀の抜け忍、晶
亡くした想い人を甦らすために昌を拐った甲賀忍頭領、虎目
世間知らずで純朴な晶に惹かれていく虎目と、虎目の心に春沖が居る事に苦しみながらも惹かれ、その想いを叶えさせようとする健気な晶が善きです。
晶のいじらしさ健気さに悶えるのです!
確かに虎目の中に春沖が居るんですが、それは本物の恋心だったのかな?と。晶に対する想いは虎目の初恋なんじゃなかろうかーと。庇護欲というか、大事にしたくなる愛し子だと思うんです、晶って。
この先もきっと晶は生存しない春沖に対し、一歩引いちゃうような気がしますね、優しいから。そんな晶をみて虎目は慌てるといいと想いますね、うん。
奈良千春 先生の虎目の格好良さと晶の可愛いさったら、素晴らしいです!!
Posted by ブクログ
この作者さんの本読むの2冊め。
大筋は期待通り、H方面は期待よりだいぶハードでした。忍法帖だし触手はあるし。
でも面白かったです。芯の強い受もすれ違いものも好き。
ところで、蘇生の手段が遺骸に命を吹き込む系じゃないので…最後に残っちゃったであろう遺体はどうしたんだろう…