あらすじ
リベルフィリアから一夜明け、舞踏会の日。
家族を奪った者達への復讐だけを抱えて生きてきたディアは、リベルフィリアで大好きな精霊ノインと過ごした時間を思い、確かな幸せを感じていた。
ノインも優しく寄り添い、ディアのために食事やドレスを用意してくれる。
久しぶりに暖かな時間を過ごし、お腹も心も満たされるディア。
しかし、そんな時間の中でもディアの復讐の意志は揺るがず、最後の舞踏会に向かう準備を整えていく――。
そうして会場へ歩み始めるディアを迎えにきたのは、元婚約者の第一王子リカルドだった。
彼はディアが家族の死の真相を知ったことに気付いていたようで、ディアの家族を殺す命令を下したのは自分だと告白する。
静かなる復讐劇の先でディアとノイン、そして長い夜の国が迎える結末とは――?
感情タグBEST3
カラカラに乾いた心に水を
1巻での伏線を復讐の舞台で回収していく巻、と思いきやでした!
テンポ良く進みながらも、精緻な世界観がぎゅぎゅっと詰まっているので、人外者の習性から登場人物ごとの思考への理解に繋がる感覚が楽しいです。
なろう(web)ではちらりと出てくるのみなキャラクタの深堀りが随所になされていて、既読だし完結済みだからなーと油断していた心にぐさぐさ刺さりました。
読み終わりの満足感が素晴らしい上に、これからの含みにもわくわくさせられます。
どこにでも行けるようになったディアが見る、これからの風景が楽しみです。
3巻で更に広がる世界観を楽しみに待たせて頂きます!
キレイなお話
面白かった。この作者様の世界観がとても好き。時々、難解な描写もあるが、複雑な人間の心情を表現する言葉や、情景を描写する言葉にいつも魅了され、頭の中に浮かぶ景色にどっぷり浸かれるのが心地よい。じっくり読み返してまた読後感を深めたい。
甘々とファンタジー好きにおすす
2巻は最後の舞踏会の朝から始まる。
舞踏会の会場へ向かう道の描写が素晴らしく、ディアと共に歩いている気持ちになれる。
ディアの復讐劇は半分ほどで終わり、舞踏会後の話と各キャラの話が続く。特にリカルドの話はよかった。
1巻でディアとノインお互いの気持ちを確認しているので、終始甘い雰囲気なのがとてもいい。
人外ヒーロー+両片思い+復讐
2巻を読んで思ったのは、3巻の発売はいつだろう。
2巻は復讐の終わり方やそれぞれのキャラのその後がとにかくいい!しかも、閉塞的だけどそれがアクセントになってた2巻までの流れが、イチオシの新キャラも出て、書き下ろしの話から一気に変わりそうな予感がしました。WEBで新キャラのエピソードを読んだら、もう我慢出来ない!3巻が早く読みたいです!
Posted by ブクログ
復讐は前半でサクッと終わり。後半は後日談。
それぞれの後日談はとても良かった。
ジルレイド第二王子と妖精の妻の話。
救いが無いと思われたリカルド第一王子とモフモフの話。
ノインの従者ディルヴィエと一族の母や姉でディアを後見して愛しむ話。
突如出てきた護衛の剣の魔物リーシェックの話。
リーシェックの話しとかも読んで見たかった。作者の逝去が残念です。
リカルド…
1巻読んだ時はリカルドという人を掴みきれず、なんて冷たい人なんだろと思っていました。しかし2巻を読んで本当のリカルドの気持ちを知ったら、ただただ切なくて…
とは言ってもディアには許せるはずもないのでしょうが…
最後に救いがあってよかった