あらすじ
ホラーミステリーの名手、シリーズ第2弾!
敗戦に志を折られた物理波矢多は、
復興を縁の下から支える職に就こうと決意する。
炭坑夫となるも怪事件に巻き込まれ、
転身先に選んだのは海運の要、灯台守。
新しい任地の轟ヶ埼灯台で待っていたのは“白もんこ”と呼ばれる怪異と二十年の時を超える奇怪な謎だった。
大胆な構成に驚く異色ホラーミステリー。
解説・杉江松恋
※この電子書籍は2019年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
年末年始はホラーミステリー…と、読み始め…
怖い
曰くの森を彷徨う主人公…すでに怖い
彷徨いつつも見つけた家は…(・・;)
現れた幼さを残す女性と老婆のやり取りに、ほんわかしたり震えたり…
灯台の歴史や知識が身につくこの一冊
もちろん、灯台にまつわる怪談話もあり
私的にはオススメ
Posted by ブクログ
物理シリーズ第2弾。前回は炭鉱での殺人事件でしたので、今回は灯台を舞台にしたクローズドサークルになるのかな、なんて思っていましたが思いっきり裏切られました。解説にもありましたが、全体の半分くらいが灯台に辿り着けずに迷い続けているという大胆な構成。ようやく辿り着いたかと思えば回想が始まって、気づいた時には灯台を去っているという、一体何を読んでいたのかと思ってしまう作品でした。それでもきちんと灯台の知識も盛り込まれていて、一連の怪異に対する解釈もされているので満足でした。
これで何となくこのシリーズの方向性がわかりましたので、第3弾も早く読もうと思います。