【感想・ネタバレ】女たちが死んだ街でのレビュー

あらすじ

13人の女性が殺された連続殺人事件は、犯人が捕まらないまま捜査が打ち切られてしまった。それから15年後、またしても同じ手口の殺人事件が起こる。犯人は今までどこで、なぜ息を潜めていたのか……? 女性たちの目線から社会の暗部を描き出すサスペンス

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Posted by ブクログ

ネタバレ

『塩の湿地に消えゆく前に』と同質の背景で紡がれる物語。
あちらが東海岸なら、こちらは西海岸ロサンゼルス。
15年前に横行した、セックスワーカー達を犠牲者とした連続殺人事件で繋がれた6人の女性達の群像劇。

被害者の母、新たな被害者、刑事、新たな被害者の隣人、その母、15年前の事件の唯一の生存者の視点で構成する、世界の救われない側面をこれでもかと描くサスペンス。

犯人は明かされる。
が、やはりそこに主眼はなく、ことごとく素通りされていく。
群像劇故の回収され切れないエピソード含め、各人の痛みを触媒に”世界は暴力に満ちている”というメッセージをガツンと投げかけてくる。

結末がある分こちらの方が映像映えする気はするけど、『塩の湿地に・・・』の方がテーマ性を強く感じた故の☆3つ。

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2022年03月12日

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