【感想・ネタバレ】真夜中の底で君を待つのレビュー

あらすじ

家族や友達といるより、喫茶店のアルバイトが好きな17歳の更紗。アイスコーヒーだけで閉店まで粘る常連客の「黒縁さん」。おしゃべりが苦手な二人が、店以外で偶然出会ったのは夜の公園だった。お互いの連絡先も知らないまま始まった特別な時間は、胸に秘めた過去の痛みを解きほぐしていく。愛に飢えた彼女と愛を諦めた彼が織り成す成長の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

大好きな汐見先生の本。

高校時代の孤独を感じていたときや、受験勉強のときに本に書かれた言葉に助けられたことを思い出した。
本を読むことによって、現実の行き詰まりの解決策を見いだせたり、心が救われたりした。言葉によって人を傷つけてしまうこともあるけれど、私は言葉によって人を救えるような人になりたい。
また、言葉だけでなく行動によって人を笑顔にできるように心がける。

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2024年05月16日

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ネタバレ

どんなに拙くても自分の気持ちをしっかり自分の言葉にして伝えることの大切さを知れた。
私自身も更紗ちゃんと少し似ている性格をしているから、これから人間関係を築いていく上で勝手な思い込みで人の気持ちを決めつけないように気をつけようと思った。

最後お父さんとの電話で泣いた。

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2023年05月10日

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ネタバレ

お互いがお互いを高め合って、一筋の光をみつけ、真夜中の底から抜け出そうとしているところに感動した。
小説、文字、言葉の大切さを深く感じさせられた。

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2022年11月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分も更紗と同じで、思っていることを言葉にすることがあまり得意ではない。

人に怒られているとき、心では様々な感情や相手に言い返したいことが溢れ出てくるのに、実際には
口に出さず、黙って気持ちを押し殺してしまっている。

また、焦ったり不安になると涙が出てきて止まらなくなる。なんで泣いているのと聞かれたときにも
答えは心の中で決まっているのに口に出すのが難しく、時間がすぎるのを待つことしかできない。

「思っていることは言葉にしないと伝わらない」と親によく言われるが、確かに言葉にしないと相手には伝わらないし、自分の気持ちをわかってもらえないけど、まず言葉にすることにすごく勇気がいるし、自分の気持ちを言葉で表現するってことに難しさを感じる。

でも時には自分から発言したり声をかけることで同じ思いをしている人を見つけられたり、人との関わりがうまく行ったりする。
相手にとってはちょっとしたことでも自分にとっては心の支えになるくらい助けられたり、その経験を活かして他の人を救うことだってできる。

言葉は常に自分達の周りにあって、心を温めてくれるような良いこともある反面、この本の主人公2人の過去みたいに心に深く刺さって抜けないような凶暴な矢にもなる。

実際に自分も心が痛めつけられたことはあるし、無意識に人を傷つけていることも少なくともあると思う。人間関係に悩みはつきものだし、語弊や誤解をうんだりすることも多々あるけど、そのまんまにして後悔したり、ずっと考えるより言葉にして正したり伝えるほうがよっぽどいいと思う。

勇気を出して伝えたのに思った通りにならないことだってあると思うけど、言葉にできたことってすごいし心に少しだけ余裕ができるから、たまには思い切ることも大事だなと考えさせられた作品でした。
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これは他の人にも言っているけど、1番はこれからの自分に向けて書いたことなのでそこまで深く考えないで下さい。

最後まで読んでくれた人はありがとうございます。
長文になってしまい申し訳ございませんでした。


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2024年04月01日

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ネタバレ

言葉は自分を守る盾にもなるし、誰かを傷つける槍にもなる。
傷つけるから、心配掛けるから言わないって封じ込めた言葉たち。
思い切って言ってみたら、案外相手は全然違うことを考えていたり気にしていなかったり様々なことが多い。
更紗が自分に対して抱いていたマイナスな考えは、自己完結した思い込みで(言い方は悪いですが…)周りは一つ一つの丁寧な言動をちゃんと見てくれていた。

周りは自己完結した評価とは当然別軸で自分のことを評価してくる。
自分は周りの人が普段どんなことをしているか知らないからそれを評価することはできない。でもその人たちと過ごした時間から仕事を放棄しないのを知ってるから、落ち込んでても「大丈夫、なんとかなる」って言うことができる。
自分の中でこのことを言語化することができなかったけどこの本を読んで確信を得た気がします。

作中には、自分が内々に思っていることをちゃんと伝えることの大切さがこれでもかと出てきますね。
言いたいことがなかなか言えない時には読み返したいなとおもいます。
更紗がお母さんにもう一度連絡して、どうなるかが気になってちょっとモヤモヤしたなぁ…。
成長の物語だから『電話しようと思う』で確かに完結できるからおかしい!!と批判するつもりはないんですがあったら良かったな〜って思いました。
長文失礼します。

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2024年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

言葉の大切さがわかる物語だった。
綺麗事を諦観するよりも行動してみることが自分を嫌いにならない1つの道なのかなと思った。
「格好つけるのって、いちばん格好悪いですよね」がなんかわかるし、良い言葉だなと思った。

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2023年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

午後から予定があったから午前中に読んだ。
読み切れた。
初めて聞く人の本。あんまり恋愛系の小説は読んでこんかったけどくどい感じの本じゃなかったからよかった。恋愛!って感じでもなかったし。
セリフも多めで読みやすかったし半日で読み終わった。
けどこの人の作品をまた読みたいとはならんかなー。割とドラマとかフィクション系の王道をいってる感じがした。
両親が離婚してて親の愛に飢えてる女の子が内気で学校では浮いてるけどバイト先では好かれてて、あるお客さんと仲良くなって夜の公園でいつも話す仲になって、そしたらその人が実は一時期有名だったイケメン小説家だった。っていう。ほんで更に実は小さいころ遊園地で助けてくれてた人やったという。理想というか誰もが憧れるシチュエーションというか。
お父さんとも和解して感動したとこもあったけど、泣かせに来てる感。ストレートに没入して楽しめる感じではなかったかも。
嫌いじゃないけど湊かなえとかそっちの方が私は好きかなー。

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2025年06月19日

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ネタバレ

白川更紗
小学生から父とふたり暮らし。喫茶店『珈琲カナリア』でアルバイトをしている。

中野
クラス担任。

三尾
『珈琲カナリア』で大学生のころからバイトして、そのまま正社員として就職し、三年前から店長をしている女性。

北岡
男子大学生。『珈琲カナリア』のバイト。

黒縁さん
仁科。『珈琲カナリア』にいつも夕方に来店して、駅前通りに面した窓際のカウンターの端っこに座る若い男。

花村
『珈琲カナリア』に新しく入った女子大生のバイト。

安井
クラスメイトの男子。

竹田
クラス委員。

加藤
クラスメイトの女子。

山口
現代文の先生。

コンビニの店員

更紗の父

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2025年02月11日

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ネタバレ

黒縁さんが出てきて、ああこの人が多分汐見さんなんだろうとおもった。何も知らないから何も言えないけど、きっとそうやってこの人も言葉を紡いできたんだろうなと
高校生みたいな本だったな

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2024年03月03日

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