【感想・ネタバレ】猫と生きる。のレビュー

あらすじ

猫沢エミとパリに渡った一匹の猫の物語。
8年ぶり、待望の復刊。わらかな再生と新たな運命の出逢い・別れを加筆した心震える増補改訂版。

初版『猫と生きる』から8年の月日が経ち、猫沢エミも猫たちも生き物として成長した。そのひとつの集大成が、運命の猫・イオとの出逢いから別れまでに享受した“愛と命の教え”だった。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ーー異文化を柔軟に取り入れる心のキャパシティを広げてゆくのと同時に「私は日本人であり、何よりもまず私である」という価値観をぶらさずーーー
著者のこの部分の言葉は、私には「あなたは猫であり、何よりもまず私と同じように生きている命である」とも聞こえる。
この本は巷に多い「猫って可愛い 面白い 楽しい オシャレだし 犬より飼うのが簡単」的な物とは大きく一線を画す。
私自身、愛猫の死を何度か経験し、著者と同じように、実母を病気で亡くすとほぼ同時にその頃飼っていた保護猫も亡くし、人生の様々な岐路や苦難の際にいつも傍には猫がいてくれた。真っ直ぐに美しい眼で私を見つめ、言葉ではないもので心を溶かし暖めてくれた。それらはまごうかたなき命であるからこそ、一つの命につき必ず一つの死がやってきて、その度に私を前に押し進めてくれた。
ペットロス直後にはの本は手強すぎるが、何年か後に読むのにはきっと一番ふさわしい猫生と人生の書である。

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2022年03月28日

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