あらすじ
獅子の紋章を象った招待状が届けられ、使者が大陸全土からコーラルに赴く。豪華な式典の背後で、タンガ・パラスト両大国は飽くことなき権力への執念に策動し、周辺諸国と大華三国の関わりは微妙に変わり始める。ウォルとリィは毅然と顔を上げ、互いの手をとり大広間に踏み出した──偽りの宴が始まる。
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Posted by ブクログ
従弟殿の結婚式に出れないことに拗ねた国王がそれなら自分でパーティやっちゃえばいいじゃん! というタンガとパラストを呼んでの国交回復記念パーティとかやっちゃう話。
本来ならば、公式行事には不参加なリィが、ポーラの哀願によって、担ぎ出されちゃって、再び天下の大変身をやってのける……というちょっとしたドタバタ劇でした。
いやでも、こういう言い方をすると語弊があると思うんですが、やっぱり一発目の方がパンチ効いててよかったなあ……と思うんですよね。
さすがに二回目になると、こっちにも心構えが出来てしまうので、「どっきり」感はないなあ……
まあ、それがよくも悪くも、文字情報しかない小説の限界ってところなのだと思いますが。
きっと多分、ここでキラキラの素敵なものを想像できる人には、字だけの方が楽しいって思うんでしょうけど。
そんなちょっとしたお遊びもはさみながら、物語はついに最終局面へと向かっていきます。
相変わらず、遊びと真面目のバランスが丁度いい、できた小説だなあ……と思いますが、続きが楽しみです。