【感想・ネタバレ】惜別の海(下)のレビュー

あらすじ

小西行長を主力とする第一陣に従い渡海する大森衆。六左衛門は待ち受ける城普請の激務に暗澹たる思いになるが、戦端が開くと、石工たちも否応なく戦乱に巻き込まれる。快進撃を続ける日本軍。人買いに奔走する以蔵。父や十蔵の消息が途絶え胸を痛める於根。朝鮮出兵の罪と翻弄される無名の人々を描く渾身の長編、堂々完結。

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Posted by ブクログ

秀吉は当時の朝鮮の人達や日本人にどれだけ酷い事を行ってしまったのかが良く分かる。名護屋城に動員された人数は28万人近くにふくれ上がり出兵先の朝鮮国の捕虜を日本に連行、奴隷として売買した事は蛮行というしかないし心が痛む。また謀叛を企んだとの言われなき罪で秀次の愛妾その他39名が処刑される場面はなどは可哀想でならない。小説の中の六左衛門が最後には日本に戻り大森衆の皆がホッとする場面を期待し望みを持ちながら読んでいたが甘くは無かった。英雄秀吉の蛮行の真実を現実感を伴う形で締めくくられた感じだ。

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2011年12月24日

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