【感想・ネタバレ】惜別の海(上)のレビュー

あらすじ

天正十三年(一五八五)秀吉が関白に就き、天下統合の速度を増していく中、地侍で石工衆差配の大森六左衛門は、聚楽第(じゅらくてい)御構(おかまえ)の普請に駆り出されていた。娘の於根と通じ合う十蔵、十蔵を妬み出世の野心を抱く以蔵らを従える六左衛門だが、権勢を肥大化させる秀吉の黒い影が迫る……。秀吉の「朝鮮出兵」に巻き込まれる人々を描く渾身の長編小説。

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Posted by ブクログ

豊臣秀吉が天下を治めた時代の話し。六角義弼に仕えていた大森六左衛門は六角家が滅びた後も近隣の各村から人望が厚い。地侍として大森家を率い武佐村の家臣達をまとめ城普請なども行っている。武佐村を始め馬淵、岩倉、長福寺の村々は石工だけではなく、秀吉のために多くの大工や人夫を働きに出さねばならず、田畑は荒れてしまっている。秀吉の権勢が肥大化するにつけその多くの行為が回りに影響を与えて行く状況が良く分かる内容となっている。
また、千利休の賛同を得た織部十作の名誉を許された陶工の名など知らない事ばかりで知識欲が湧いてくる。

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2011年11月20日

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