あらすじ
美貌の獣帝×前世は社畜OLの公爵令嬢
推しと結婚して破滅フラグを全回避!!
公爵令嬢アルシオーネは皇帝ランベールとの結婚を前に毒殺されかけ、
ブラック企業のOLだった前世を思い出す。
身体は辛いが彼女は歓喜に震えていた。
ランベールこそ前世愛読していた小説の推しキャラだったからだ。
「そなたの頬は柔らかいな。唇はもっと柔らかかったが」
政略結婚とはいえ彼に優しく扱われ淫らなキスをされてうっとりするアルシオーネ。
か弱い身で彼を全力で守ろうとする彼女に、ランベールも心を動かされ!?
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前世(オタク)の記憶を持ったヒロイン物、この作品で2作目です。
今作も、推しが不幸にならないように、死なないように、前世の知識を活かして、ヒロインが奮闘していました。
こういう作品の、定番の形式なのかな?
私としては、御厨さんの方が好みでした。
文章がしっかりしていて、世界観にもよく合っているといいましょうか...重厚感がある?
一気読みでした、面白かったです。
挿絵もとても綺麗でした。
オススメです。
自分のみが知る事実を噛み砕き、最善の策を熟考し、速やかに行動に移す前世持ちのヒロイン。
現世の体の弱さも何処へやら…最推しの為に戦う姿がとても美しい。
ドラマチック且つ重厚な物語。とても面白かった。
おもしろかった!
数回しか読んだことがない作家さんですが、とっても面白くて引き込まれました。
映画か海外ドラマみたいでした。
視点が入れ替わるのも大変よかったし、アルシオーネの周りの人がすごく魅力的で、読んでいてほっこりしたりじーんとしたりしました。
終盤の戦争のシーンはすごく躍動感があって、とってもおもしろかったです。
きっとかわいい子どもがどんどん生まれて幸せに暮らすのだろうと思える希望に満ちたラストでよかったです。
ヒーローを守るヒロイン
よくある前世の記憶を持ったヒロインが推しのヒーローの最悪な結末を変えるべく、自分なりにヒーローを守ろうと奮闘するお話です。このヒロインがとても好ましい人で好感が持てました。ある人物の策略によって起こされた戦の場面は臨場感たっぷりに描かれていて、ハラハラドキドキしました。
描かれていたのが結婚式までだったので、その後の溺愛ぶりや妊娠以降の話も読んでみたかったな~
やっぱり面白い
毒殺されかけて前世の記憶を思い出して推しのヒーロー皇帝の危機を回避するために頑張る優しいヒロインと段々ヒロインを溺愛していくヒーローのお話。悪役もちゃんと悪役で断罪されたのでスッキリ。
ただずっと世継ぎを産むのがお役目だって何回も言ってたのに前世の記憶ではヒロインは男の子を産んだと言ってたけど結局子供はどうなったのか書かれてなくてちょっと残念でした。お話はとても面白いです。
Posted by ブクログ
ラスボスは分かっているのに追い詰める手段がない、このもどかしさ。
前世の記憶で主人公のアルシオーネはある程度話の流れは分かっているとしても万能ではない。
そもそも推しキャラだった陛下と仲が深まるほど、原作から解離していく。
原作も日常の全てまでは記載してくれていないので、何処に地雷があるか分からない。
記憶があっても万能ではない。
その説得力の高さとハラハラ感が絶妙だった。
特に序盤は誰が味方になってくれるか分からず慎重にならざるを得ず、特に弟がコンタクトを取ってきたときは罠かと主人公たちとともに、こちらまで身構える羽目に。
この弟の働きが、今後の話の流れを大きく変えたと思う。
君がいなかったら、きっと最後の決定的な追及もできなかっただろう。
ありがとう。
そして、好きな人と結ばれて幸せになってほしい。
皇帝が推しキャラだったこともあり、彼が生存するためなら戦場まで駆けつける高い行動力と献身力、そして愛情の深さ。
皇帝が溺愛したくなるのも分かる。
前世の記憶がまじりあって性格や気質は変わったのだが、国のため、皇帝のためにはいい変化だったに違いない。
不安要素は、皇帝が原作小説での敵国キャラで、原作の主人公側から見れば滅ぼす対象であるという点。
今回はその本編の数年前設定なので、原作の主人公たちには会っていないが、この先その不安要素は襲ってくるかもしれない。
つまり、彼女の頑張り物語は終わらない。
周辺国との関係性も変わってきている中、本当の平和な幸せを掴めるか。
主役二人の幸せを願ってやまない。
Posted by ブクログ
前世の記憶思い出した系の転生モノ話。
初めは前世OLだった時の話から。主人公、早都子は家族や友人とも疎遠で、心の支えは大好きな小説で推しだった皇帝ランベールだけ。その日も萌えを補充するべく最新話を開いて堪能しようとするも、過労(?)で倒れて亡くなってしまう。
目が覚めるとなんと好きなノベルの公爵家の娘アルシオーネになっていた。前世の記憶を思い出すと共に、この世界での自分の状況も把握する。
皇帝ランベールと世継ぎの為よ政略結婚予定だったが、毒婦である皇太后の策略により、毒を盛られ寝込んでいたのだ。しかし何とか生き抜き生還。
前世の記憶が蘇ったお陰で黒幕が誰かしっかり理解してはいるが、皇太后は尻尾を出さない。自分の次女は皇太后に脅され毒盛りをさせられその後暗殺される。全ては皇太后の息子である第二皇子エヴラールを皇位に就けるため…。
物語は原作通りに進んでいる。このままではいけない!ランベールを幸せにする!!ランベールを守る!!必ず幸せになるルートを見つけるぞ!という気持ちで動き始める。
濡れ場…あり。二人の関係も良い上に、世継ぎの問題もあるから結構スケベします。
挿絵…あり。美しい挿絵で読みながらキャラも脳内で動かせて良かったです。
アルシオーネは家族関係も良く、前世の記憶を思い出したお陰でランベールに対しても最初から愛情MAX。
原作強制力は無く、アルシオーネが行動していく事で少しづつ状況が変わり、ランベール自身も癒されていく。
その変化はランベールだけに留まらず、第二皇子であるエヴラールにも影響する。
好きな侍女と添い遂げたいが皇太后により殺されそうだからアルシオーネを介してランベールに助けを求めてきたのだ。
アルシオーネはあたたかい心でそれを受け入れ協力する。(皇太后に殺されそうになったのに、前世記憶カムバで余裕あるのかな?凄い!)
原作だとランベールは戦争に身を沈めて悲しい末路を迎えるが、アルシオーネの頑張りと愛で戦争も無事切り抜けどんどんいい方向に。
皇太后がしていた悪事も裏切りも全て白日の元に晒され終生幽閉の刑に。実の息子にも見限られてサヨナラ。(この皇太后には処刑よりも堪える処罰だなと納得。)
スイスイ読めました。文章も綺麗!
前世の記憶を取り戻し、小説と同じだと理解しているけど、実際に皆生きていいるし、現実。だから原作強制力は無いと踏んだのかな?とにかくランベールを幸せにするために行動するけど、前世の記憶フル利用して行動!!って感じでは無かった。ちゃんとランベール自身を見て愛して良い未来に変わっていけば…!みたいな、願い??
前世の記憶が戻っても口調が引っ張られる事は無く、お上品。「尊い」とかのワードは頭で思い浮かべても口には出さない。凄い良い。
世界観が崩れる事なくお淑やかで時に残酷な貴族の世界を堪能できました。素敵な作品ありがとうございました!
設定が多い
キャラクターやら国の関係やら、序盤は説明が多くて読みにくいが、もう少し工夫すれば読みやすくて物語としても盛り上がるんじゃないか?って所が結構あり、それがちょっと気になった。
物語のクライマックスで、主人公が真面目に「この展開は本編じゃなくてドラマCD初回特典の小冊子についてたやつ…!」って気づいたのがちょっと笑ってしまった。初回特典の小冊子というパワーワードに驚いてる間も大真面目に物語は進むのがシュール。
でも途中で飽きることなく一気に読み切れたし、面白かったかな。