【感想・ネタバレ】真夜中のパン屋さん 午前０時のレシピ 下【試し読み】のレビュー

大沼紀子 / 木屋町

ブーランジェリークレバヤシで時間をすごすようになったこだま少年だが、母親の居場所がわからないまま。小学校の家庭訪問を乗り切るために、「母親」役には無理がある高校生の希実の代わりに、最近お店の常連になったソフィアさんが協力してくれることに。しかし無事作戦が終了した帰り、ソフィアさんに事件が起こって……。真夜中にしか開かないパン屋さんに集う、ワケアリな人々をめぐるやさしいストーリー下巻。

[純麗 · ★★★★★]

ちょっとずつ

ちょっとずつキャラクターが増えていくのですが、最初はてんでバラバラな存在に見える彼らが、どこかしこで繋がっていくのがこの物語の醍醐味かなと思います。

[じゃがいも · ★★★★☆]

キャラクターが立っている

次々と新しい登場人物が出てくるが、どの人物もややわざとらしいほどキャラクターが立っていて、性格がくっきりしている。そのため余韻や雰囲気がやや乾いているという感は否めないが、ずいぶん読みやすくどんどん読み進めてゆくことができる。