あらすじ
きもの姿のたおやかさ、でも酒豪でめっぽう明るい性格、レシピ本のお料理の再現性の美味しさは定評のあるところ。京都在住、料理研究家・大原千鶴さんの初のエッセイ本。 美味しいお話はもちろんのこと、日々の暮らしを肩の力を抜いて、いかに楽しむか、といった生き方テーマにも思いを綴った1冊。人生は楽しいことだけではない。家族の思い出や地域との共存、老いや病いなど、哀しいこと心配なこともあるけれど・・・・・・。日々の料理が救ってくれることもある。だからこそ、愛をもって料理を作りたい、と語ります。そんな著者ならではの料理の心得集も収録しました。
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Posted by ブクログ
和服がお似合いで、いかにも京都、という佇まいが素敵な大原千鶴さん。お料理もとても美味しそうです。
この本には大原さんや京都の人たちが大切にしている暮らし方や考え方がたくさん書かれています。
お金に頼るのではなく、自分の力で、小さなことにも幸せを見出しながら、あるもので工夫しながら楽しく暮らしていく、という姿勢がとても素敵で、これこらの自分の暮らし方にも取り入れていきたいな。
さくさくっと読めますが、何度も読み返したいなと思える、たくさんの暮らしのヒントが詰まった本です。
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テレビでよくお見かけする大原先生。
ふんわりした雰囲気のイメージでしたが、このエッセイから、芯のある方なんだなと印象がかわりました。
エッセイの内容も良かったです。
着物は経済的であることや、京都料理というのは昔から手に入る少量の肉や魚とたっぷりの野菜を組み合わせた料理であると。
先生のレシピ本は読んだことがありましたが、改めてきちんと読みたいと思いました。
Posted by ブクログ
同じ京都ということで、面識はないものの子供がらみ仕事がらみで遠からぬところにいらっしゃる大原さん。「高級料亭の娘さんでメディアにも引っぱりだこの京美人」という一面しか捉えていなかった時期もあったが、NKH「あてなよる」でお人柄に触れ、ざっくばらんで茶目っ気もおありながら、深入りしない余計なことを言わない、心得ある大人の女性だなぁと思っていた。本を読んで、山間地に生きた働き者の祖母への思いや、食事を整えるよりただ手を握ってほしかったのでは…という病床の義母への後悔の念に触れ涙。日々、あれもこれもクルクル回しながら、自分らしく頑張っておられる姿は強く美しい。
Posted by ブクログ
私の憧れの京都。
中でもその象徴のお一人が、料理家の大原千鶴さん。
「京都人の密かな愉しみ」で料理コーナーのお話など興味深く聞いたのが、大原さんに憧れるきっかけでした。
上品だけどお高くなく、良く笑い、ユーモアに少しのブラックあり、お酒がとても似合う…
そんな方の成り立ちが知りたくて…
初めてのエッセイ本です。
やはり思った通りの方で、自然を愛し、嘘偽りや、自分を必要以上に良く見せようという計算の無い方。
育った花脊の自然の描写が美しく、空気や光を感じます。
「食べ物を頂く時は感謝を忘れず」という言葉はよく聞きますが、慣用句として使っている人、言わされているような人も多いと思う中、自然を愛する心の底からの言葉なのだなあと感じました。
京都人のこと、大原さん自身の生き方、考え方、共感できることだらけです。
とてもおこがましいのですが、私の物の考え方と似ている部分もありました。
これからも、大原さんの料理やお人をお手本にしたいです。
おおきに。
そして、お酒が飲みたくなりました。