あらすじ
猟奇殺人事件の犯人ではと疑われるレティーがリィに申し出た不思議な《頼み》とは? 中篇「ファロットの美意識」ほか「ジンジャーの復讐」「深紅の魔女」の短篇2本を収録。
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今回の主役はレティシア。
治安が良く、滅多に事件など起きない「連邦大学惑星」で殺人事件が発生した。しかも、立て続けに3件もだ。この異常事態に、警察も街も騒然となった。
そんな中、この事件の容疑がレティシアにかかる。
リィもシェラもヴァンツァーも、切り口を見て「こんなのレティシアの仕業じゃない」というのだが、ごくごく普通の人には伝わらない。
そんな中、リィが誘拐されて……
という話でした。
なんというか……このシリーズの面白いところは、
「それぞれ常識の違う個性的な人たちが存在していて、一般社会と嚙み合わない生活を送っているのだけれど、それぞれがなんとか一般社会に馴染もうとしていて、そこに後ろ向きの要素がない」
という点だと思うなあ……としみじみしてしまいました。
我々には「殺人事件」は大事だけれど、それは別の常識に生きている人たちにとっては全然違う感覚だし。
それを「生業」としている者には「プロ」としての誇りがきちんとあるのだよ、というのはなんか難しい話なんだけど、大事なところだよね……と改めて思いました。
リィたちのすごいところは「目指せ一般人」として、自分たちの常識を無理やりこの世界に持ち込もうとしないところで、それは「個性を尊重する」という今の時代に大切なことなんじゃないかな、と思いました。
とはいえ、エンタメとして相変わらず面白いので何度でも読めるいい本です。
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[2021年4月現在、江戸川区にあり。
墨田区には、1巻のみ。
江東区には、1,4,5,9,10,11,12,13巻の8冊のみ。]
クラッシュ・ブレイズ2巻。
デルフィニア戦記とスカーレット・ウィザードで知った茅田砂胡。
人生の転換期を経てから全くこの手の本を手に取る機会がなくなり、子供が出来てから復活した読書は主に幼児本と育児&家庭本、ついで勉強本といった感じで、それこそ10年ぶりにまたファンタジーの世界を再読するようになったら、、、色々出てる!多少は題名を耳にした気もするけれど、そもそもスカーレットの外伝とか、デル戦も外伝2から恐らく読んでいなかった模様。読み進めるべきシリーズを書き留めておこう。
暁の天使たちとこのクラッシュ・ブレイズの堺?違い?がやや判別しないのはこちらが筆者を理解しきれていないのか、単に溜まっている愛読書を読み進めることに注力しすぎてリアルタイムで発刊を心待ちにして一冊ごとの喜びをかみしめていないからなのか?いずれにせよ、ここまで来ても相も変わらず面白い。そして全く別物と思っていたスカーレットの世界と本格的に同一化していく、この「自分の好きなもの」が大集合する感覚をこの年になって満喫できるのはとても嬉しい。
スペシャリスト関連三部作
・ファロットの美意識
・ジンジャーの復讐
・深紅の魔女
深紅の魔女は、前巻での経緯から、何らかの形で呈してほしいと思っていたジャスミンの"勇姿"を現役戦闘機乗りへ魅せつける話。もちろんかつての同僚達は、ジャスミンの変わらぬ妙技と自分たちでは示せぬ訓戒を受けた若者たちに対してすっきりしたのだろうが、すっきりで終わると思っていた彼らの描写の中に、往年と変わらぬ賛美の気持ちに加えて善き過去を想い起す老人たちのそれを思いがけず認めたのは不意打ちで、自分の予想していなかったその印象が強く残った。
★デルフィニア戦記(王女グリンダ)⇒スカーレット・ウィザード⇒暁の天使たち⇒クラッシュ・ブレイズ⇒天使たちの課外活動⇒トゥルークの海賊⇒海賊と女王の航宙記
★桐原家~、もものき~
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これこそ漫画化してくれたら即買いなのに、と常に思ってます。キャラクター大好き、レティシアファンとしてはバイブル的な今書。深く考えずにただ楽しんで読みます。ヴァッツもすかさず加えられてファロットのおいしさを再認識。
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暁の天使たち続編。
海賊夫婦が多くていまいち分からない所有り。相変わらず素敵文章です。リィの女装有り。ヴァンツアー大好きなのでもう堪りません!現在4巻まで発売中。
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説明するのが野暮なくらい人気作家の人気シリーズ。キャラの使い回しはあまり好きではないけれど、茅田先生なら「ま、いっか。面白いし」って気分になるから不思議です。とにかく面白い。笑えます。
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目次
・ファロットの美意識
・ジンジャーの復讐
・深紅の魔女
これは面白かった。
特に「ファロットの美意識」。
これを面白がってはいけないような気はするけど。
元々殺し屋を生業としていたレティシアだから、自分を陥れようと卑怯な手を使う、親の威を借りた小童どもを何のためらいもなく殺してしまうことは、やりかねないと納得だ。
それがいいことだとか悪いことだとかの判断は抜きにして。
けれどもこいつは殺す、こいつは生かすの判断をするというのは…裁くのは…ちょっと違うんじゃないかな。
そこまでの権利はないのでは?
「ジンジャーの復讐」は、ジンジャーのかわいらしさと男気(?)がいいバランスで、よい。
ジンジャーとダイアナは似てるよね。
芝居っ気たっぷりなところも。
「深紅の魔女」は、勝手にしてくださいって感じ。
やっぱりケリーとジャスミンは苦手だ。
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本作とさらに2作の計3作。
前作でややスパイシーとの感想を持ったが今回のラストはさらに容赦なく。
前作は海賊と女王がメインだったからだろうか?
リィの選択の基準が未だによく分からん。
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殺し屋レティシア、女優ジンジャー、戦闘機乗りジャスミンと三種類のスペシャリストの仕事ざまが描かれております。
それにかける意気込みというほど熱くはなく思い入れというほどに濃くはなく、されど確実にやりとげる仕事の精密さ、見事さ。 そしてそれに振り回される一般人の右往左往までが面白く描かれております。
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金銀黒の天使と、元暗殺者二人と海賊王と女王の夫婦たち、一風変わっていると言うか、桁外れな人々が登場する一話完結シリーズの第2弾。
犯罪とは無縁なはずの学園惑星で、惨殺事件が多発。傍から見ると、元暗殺者のレティシアが最も怪しそうに見えたが・・・。
素人は知らぬ間にプロフェッショナルの逆鱗に触れてしまいがちですが、下手すると本当にひどい目にあうので注意しましょうと言う話かも^^;。
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クラッシュブレイズはスカーレット・ウィザードの続編とも言える作品です。
某バイオレンス夫婦が出てくるから買ってるこのシリーズ(笑)
読んだあとすかっとします!
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ファロットさんの職業倫理。
ある意味何やってんだお前って感じの本でした。
大きな力を持つ存在が側に居るときちんと檻に入っている事を確認しないと人間は不安なのかなあなんて思ったり。
ジンジャーの仕返しはある意味正当性があるような無いような。
そして戦闘機乗りの話は彼女だからこそ出来る話であって、と言うことですよね。技術が発展すると職人の腕の良しあしはあまり関係なくなると言うことなのか。それは退化と同じなのかなあ?
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今回の本の中の「ファロットの美意識」はちょっと気に入った。
ミステリー仕立てだからかな?
とはいえ、ミステリーらしい謎解きのところは、あっさり片付けられてしまったが。
まあ、良しとするか。
Posted by ブクログ
【クラッシュ・ブレイズ 2作目】 猟奇殺人事件の犯人ではと疑われるレティーがリィに申し出た不思議な《頼み》とは? 中篇「ファロットの美意識」ほか「ジンジャーの復讐」「深紅の魔女」の短篇2本を収録。