あらすじ
西洋と東洋が交錯する町、イスタンブール。ブルーモスクとともに市中に聳える聖ソフィア大聖堂は、六世紀、ビザンティン帝国のもっとも格の高い聖堂として建てられ、皇帝の戴冠式をはじめとする数々の儀式が行われた場所である。大聖堂の建築様式と堂内に飾られた壮麗なモザイク画を豊富な写真で紹介しながら、千年の栄華を誇った大帝国がオスマン・トルコの征服によって滅亡するまでの運命を読み解く。
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Posted by ブクログ
聖ソフィア大聖堂のモザイクを話題の中心にビザンティン帝国の歴史を描き出す本。痒いところにまで手が届き、優しくわかりやすく丁寧に解説してくれる。行き届いた親切さに勝手に、著者は女性だと思っていたが、男性である。新書の鏡のような良書。
Posted by ブクログ
キリスト教とイスラム教の要素が含まれる
不思議な大聖堂。
この大聖堂はオスマン・トルコ帝国の侵入により
キリスト教としての建造物の役割を
終えることとなりました。
確かにその後は寛容だったのですが
やはり宗教差というのは
なかなか溝が埋まらないもの。
そのために現在もそういった
確執は続いているのです。
もし人が、欲に駆られなかったら
こんなことも起きなかったと思うと…
建造物の内部には
多くの謎が未だに残されています。
人が生きた歴史、
本当に神秘的なものです。
Posted by ブクログ
著者のおしゃべりを聞いているように感じる本。モザイク画にまつわるエピソードと歴史の動きが語られる。モザイク画作成の経緯が推理小説のように解釈されてゆくのだなあとわかって面白い。