【感想・ネタバレ】あの日のあなたのレビュー

あらすじ

交通事故で唯一の肉親である父を亡くした、大学生の片瀬在。尊敬する父の「弔いごと一切不要」という遺言に戸惑いつつも、その通りにすませた。しかし、生前は立入禁止だった父の書斎で遺品整理をはじめた矢先、全く知らない女性と自分の名が書かれた母子手帳を見つけてしまい、激しく混乱する。父は一体何を隠していたのか――在は主を亡くした書斎で、まるで葬儀を営むかのように、父親の本当の姿と向き合っていく。単行本『お葬式』を改題。ラストは希望溢れる感動長篇、待望の文庫化。(解説・瀧井朝世)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

完璧だった父親の、ミステリアスな過去は読んでいてかなり気になるところでした。

母親ではない、森下翠という存在や、自分より先に生まれているはずだったもう一人の「在」の存在など。

興味を引かれる点は多く、退屈すること無く読み終えはしたのですが、過去の父親の行動が極端すぎること(殴られても無反応とか)や、翠の日記が赤裸々すぎる点が不自然に感じてしまいました。

そうした点が気になって、以前読んだ「アンチェルの蝶」「雪の鉄樹」ほど純粋に心を揺さぶられなかったような気がしました。

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2017年07月05日

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