あらすじ
故郷に帰るバスに乗ったユーリが迷い込んだのは、
遠近の概念が狂った世界だった。
目の前に見えるものがそばにあるとは限らず、
屋外に出ると道に迷ってしまう。
奇妙な現象に苦しむ街の人々を救うため、
ユーリは「30センチのものさし」を手に立ち上がるが……。
ある日突然、非日常の世界に連れ去られる冒険ファンタジーの傑作。
※この電子書籍は二〇一八年十月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
再読。馴染みのある三崎ワールドのワードが全体に意味をもって散りばめられており、1冊の本の奥に他の複数の物語が潜んでいると感じたがっている自分がいた。他の本をひっくり返して相関図をつくってみたいものだが、それも無粋だし、面倒だ。読書中ずっと、三崎さんの本をすべて読んだうえでこの本を味わえてよかったなあと幸せな気分に満ち満ちた。