【感想・ネタバレ】強くてうまい! ローカル飲食チェーンのレビュー

あらすじ

地域に根差し堅調に営業を続けるローカル飲食チェーン。豚まんやカレー、おにぎり……メニュー自体の魅力に加え、創意工夫を積み重ねたサービスで、地元の期待に応える。コロナや震災、全国チェーン台頭などの逆境もハートとアイデアで乗り越えてきた。本書では、東北ローカルフードの代表格である福田パン(岩手)や、出張者も地元民も愛する551HORAI(大阪)など、「ローカルで繁盛している」「すごいビジネスの工夫がある」の2条件を満たすローカルチェーン7店を紹介する。かつて「秘密のケンミンSHOW」でリサーチャーとして全国各地のネタを集めた著者が現地で徹底取材。地元発だからできるローカライズ戦略、看板メニューを磨くワザ、店の稼ぎ頭(何で稼いでいるのか)など「売れ続ける理由」を探る。「おいしい!」と「すごい!」を同時に味わえるビジネス×ローカル・グルメ本。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

日本はまだまだ広い。東京一極集中、大手資本の地方進出、均一化が進むかと思いきやまだまだ負けないローカルチェーン。地元密着の企業を密着取材。

福田パン(岩手)。551HORAI(大阪)、ばんどう太郎(茨城)、おにぎりの桃太郎(三重)、ぎょうざの満洲(埼玉)、カレーショップインデアン(北海道)、おべんとうのヒライ(熊本)

工場から直送できる距離や看板商品の存在、普段の生活に根ざした入りやすさなど。あえて全国展開せず着実に。

「秘密のケンミンSHOW」の元リサーチャーが全国行脚し取材した力作。

0
2022年02月05日

Posted by ブクログ

広くネット媒体で活躍している辰井裕紀氏初の著書。
「地域に根ざしたローカル飲食チェーンがいかにして全国チェーンと渡り合っているのか」を日本全国から7店を実例として紹介している。氏の持ち味と言える徹底したリサーチ力が遺憾なく発揮された文章は元より、実際の食べ物や店舗の様子がフルカラー写真で紹介されている構成は読んでいて胃に訴えいてくるものがある。
全編通して、知らないお店は新しい知識として、知っているお店は新しい発見を楽しむことが出来た。

個人的に、一通り読んだ上で総括の最後にあった、

「ローカルチェーンは「楽しい」こそが最大の武器だ。」

という一文はぐっと心に刻みこまれた。
このコロナ禍にケリが付いたらば、この本を片手に各地へ足を運びたいものである。

0
2021年08月22日

Posted by ブクログ

元「秘密のケンンミンSHOW」リサーチャーが全国行脚して
知った、ローカル飲食チェーンの魅力と、繁盛する
とっておきのルールとは。「地元に残る」が価値になる。
・はじめに ローカルチェーンはこれほどまでにおもしろい
1 福田パン 2 551HORAI 3 ばんどう太郎
4 おにぎりの桃太郎 5 ぎょうざの満洲
6カレーショップ インデアン  7 おべんとうのヒライ
総括 ローカル飲食チェーン「12の強さ」
・おわりに
各章に参考文献有り。

著者が現地へ行って実食し、ローカル飲食チェーンの
関係者に取材して得た、その魅力と繁盛の秘訣。
店の歩みやエピソード、コロナ禍や災害での対応を織り込み、
「12の強さ」に辿り着く。中でも地元への思いの強さ。
本社も店も工場も食材の産地も、近くに、地元にあること。
利用する人も働く人も、地元の人。
地元に添った味と看板商品を提供し、
地元が誇る飲食チェーンで有り続けること。
そして、そこに行かねば味わえない価値が、
最大の秘訣に思えました。
読んでいたら各店のメニューが美味しそうでヤバい。
ばんどう太郎のみそ煮込みうどん、インデアンのカレー、
おべんとうのヒライの元祖ちくわサラダしなど、
食べたくなっちゃたし、551HOURAIの豚まんは大阪へ行ったら
必ずテイクアウトして、ホテルで食べたのを思い出しました。

0
2025年03月15日

Posted by ブクログ

生まれ育った地元を思春期に離れてしまった身としては、地元に愛され根付いている食べ物文化があるのは憧れる。しかもそれがローカルチェーンなんて、なんとも魅惑的である。
今自分が住んでる地域は筆者の故郷なので、度々利用しているはな膳や珍来もローカルチェーンと聴くと、自分も第二の故郷の味を手に入れたのだなと感慨深い。
チェーン店というのは全国どこで食べても同じ雰囲気で同じ味…というイメージがあったが、さっそく今度の日曜日にでも、近場の掲載店に行ってみようと思った。

0
2022年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どこも地元愛にあふれてる。
一番行きたいのは北海道のインディアンカレー

あと岩手の福田パンも食べたい
おにぎり太郎のローカルさにびっくりし
熊本でおべんとうのヒライにいってみたくなった。

著者も何があったかしらないが食べ物で命をすくわれているという。
本当にそんなことあるんだなと思うと食べ物の大切さを再確認する。

0
2022年02月13日

Posted by ブクログ

全国各地のローカル飲食チェーンの中から、非常に狭い地域の中で圧倒的に人気を誇っている7店を選び、その料理の魅力とビジネスの特徴をまとめて一冊。

選ばれているのは大阪の551蓬莱のような有名店から、茨城県中心にやや高めの和食レストランを運営するばんどう太郎、北海道帯広を中心とするカレーショップインデアン、などである。セレクトは非常に良いところをついているな、と思ったのが第一印象。帯広のカレーショップインデアンは、私自身も札幌出身である、ちょっと名前を聞いたことがあるくらいで食べたことはないし、こんなに有名店・人気店だ、という印象もなかった。北海道の場合は広大なので特殊とはいえ、県を跨げば知名度がぐっと低まるように特定の地域で絶大な支持を集めている店がうまくセレクトされているように感じる。

ビジネス的な観点での考察もされており、特に共通性があるのは、製造工場を中心に一定のエリアで配送できる場所にしか店を出さないことによって、店舗需要にリニアに連動した生産・物流体制を敷いてムダを出さない仕組みなどである。551蓬莱にしても、1日3回、工場から各店舗への配送を行っている、という話も知らなかった。

ここで取り上げられた店のうち、食べたことがあるのは551蓬莱のみ。コッペパンの福田パン、ぎょうざの満州(特に1店だけ満州が運営する温泉旅館に行ってみたい)など、今後の訪問が楽しみになった。

0
2021年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ぎょうざの満州と551からみるに、たぶん、書いてないことも結構ありそうだが、よく取材してる感じがする。三重に行ったら桃太郎、熊本入ったらヒライ、岩手に行ったら福田パンたべてみよう。という気になるから大したもの。

0
2021年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 秘密のケンミンショーなどの番組リサーチャー、辰井裕紀さん「強くてうまい! ローカル飲食チェーン」、2021.8発行。マクドナルドや吉野家のような全国チェーンと互角以上に渡り合うローカルチェーン、蓬莱(大阪)、ぎょうざの満州(埼玉)、ばんどう太郎(茨城)など12のローカルチェーンの紹介です。強みは: ①対面販売 ②徹底的に作るところを見せる ③裏方を表に出すオープンキッチン ④保存料なし、当日限り一本勝負のおにぎり ⑤地元スポーツチームを応援 ⑥オシャレ過ぎない ⑦駅前の守護神。

0
2022年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全国にあるローカルチェーンを取材。
地元で繁盛しているからといって
決して全国に進出しないポリシー。
ビジネス的観点を踏まえた取材は
ローカルチェーン、外食への愛を感じます。
冒頭にあった
「看板の文字がどでかくキャッチーな店構えで、
リーズナブル。もう〇〇でいいやとヤケクソで
来店した人々すか拒まない、チェーン店らしい
包容力がある」
これこそが、チェーン店が成功する定義かと
思います。

0
2022年01月05日

「ビジネス・経済」ランキング