【感想・ネタバレ】明治の説得王・末松謙澄 言葉で日露戦争を勝利に導いた男(インターナショナル新書)のレビュー

あらすじ

言葉で日本を創り、日本を守った男がいる。末松謙澄(すえまつ けんちょう)、福岡県行橋市に、日本がアメリカと不平等条約を結んだ翌年(1855年)に生まれた。日本をどんな国にするのか――政治家として、また多才な文化人として、西郷隆盛への降伏勧告状、大日本帝国憲法、下関条約の締結文の草案を書き、明治維新史『防長回天史』を編纂。日露戦争では日英同盟の強化などにより日本の窮地を救い、近代日本の礎を作った。謙澄の作った道を今の私たちは歩いている。彼は何を目指し、何をしたのか――世界を舞台に活躍し日本の国際化と近代化に果たした謙澄の足跡を辿る。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

歴史の狭間に埋もれた偉人にスポットライトをあてた作品。過去を学問とする歴史が未来に向けて進んでいくのは面白い。

日露戦争のロビー活動や「防長回天史」など。結果として歴史の裏方役だった末松謙澄。

歴史のスポットライトをこういったあまり知られぬ人物にあてる企画はきらいではない。そう、自分もだが世の中には無名のまま終わるがどこか社会に貢献してきた人の方が多いのだから。

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2021年11月22日

Posted by ブクログ

明治時代のロビイスト、末松謙澄の生涯を解説した本。

言論活動で日本を守った末松謙澄。日本の国際化と近代化に寄与した末松謙澄の人物像が、本書を読むとよくわかります。

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラジオで紹介されていたので。日露戦争でヨーロッパでのロビー活動に活躍した末松謙澄を掘り起こした一冊。西南戦争時の西郷への降伏文の起草や、長州、防州の歴史を編纂などなど、歴史の陰に埋もれてはいるが、なくてはならないひとの一人であることがよく分かる。国内外双方の視点から明治日本をみることの出来た超優秀な官僚なのに、何故有名ではないのか…

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2023年04月10日

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