あらすじ
ITシステムの導入を最終目的にしたDXは、もうやめましょう。
企業文化変革に成功し、ビジネスモデルを転換するなどして、企業価値を高めるに至った日本企業は、数パーセントに過ぎません。新しいソリューションを導入することや、レガシーシステムを刷新すること、つまり旧来からある「IT化」が目的化しているためです。
この10年で成長したGAFA、BATHなどのデジタルネイティブ企業は、一気に顧客を囲い込み、産業構造までも変えてしまいました。まだ当分、脅威が感じられない、という業界もあるかもしれません。しかし、来るべき脅威の波に備えて、古くなってしまった企業の常識をいまから変革していかないと、危機が来てからでは、間に合いません。
10年後、現経営陣は会社にはいません。あなたが会社の経営を任され、ある日突然、危機が訪れたら、あなたは会社を変革できるでしょうか。
本書は、DX成功の要諦をWhy、What、How、そして、あなた自身が何をすべきなのか、という構成でまとめ、これまで年間1200社のDXに携わってきた経験から培ったマッキンゼーのノウハウを、惜しみなく詰め込んでいます。
10年後の自社を救うのは、あなたです。
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Posted by ブクログ
日本でDXを進めるには? 日本企業ならではの課題とは?が書いてありわかりやすい
トップダウン式、人材足りない、既存システムがグッチャグチャ
そもそもDXは効率化目的じゃなくて利益出すためだよなあ、変化を起こすって点ではメン獄さんと共通しているような
企業として何をするか決めてその手段として使う
今の業務に合わせるのではなくて業務を合わせていく
ITアーキテクト
Posted by ブクログ
dxに関する本。理解をより深め実効性ある戦略構築、遂行のために読書。
さすがマッキンゼーで体系的かつきれいな整理はなされているが、やや表面的に感じてしまう部分も。
メモ
・最も大切なのは現場従業員の意識改革と自走化。それが成否をわける。
・従来バラバラだったデータを可視化し、経営のあり方をデータドリブンに。
・データをもとに最適な施工計画を策定
・広告業界これまではマスメディアの限られた枠の効率化がメインであった。デジタルにより圧倒的な多様化・流動化が
・DXを阻む3つの症状
現場主義の偏重
CDO専門家に頼りきり
レガシーからの脱却が目的化
・dxで定義すべきwhatは企業戦略再定義
産業構造の変化
顧客ニーズ再定義・自社提供価値再定義
ビジネスモデル再定義
経営層の役割再定義
推進体制と組織能力の再定義
・エコシステムに乗れない場合自然淘汰の可能性も
・コロナ踏まえたネクストノーマル
消費者のわがまま化の加速
勝者と敗者の格差の広がり
サステナビリティに対する企業責任増大
・dxに成功している企業は6割が生産性改善、既存事業変革、新規事業構築を包括的に実施
・ネクストノーマルに向けた消費者行動5つの変化
チャネルのシフト オンライン移行
価格意識の拡大
ロイヤル顧客層の移動
在宅需要の定着
衛生意識の高まり
・DX共通成功要因
圧倒的に高い目標値設定
トップによる変革主導
現場主導での変革実行
徹底的な実行に向けた体制強化
組織健康度も統合して改善
・dx成功のレシピ
戦略ロードマップ(新規事業創出・顧客体験再定義など)
タレント
アジャイルデリバリー
テクノロジー
データ
チェンジマネジメント
・アジャイルアプローチの5要素
顧客を理解する
部門横断のチームで働く
小さく始めて大きく考える
反復を繰り返し迅速に提供する
チームに権限移譲し責任感を持たせる
・念頭に置いておくべき考え方
セキュリティリスクはビジネス部門が主体となって考えるべき問題
全てを防御できる完璧なセキュリティ対策はない
・レガシーシステム脱却の3種類
リビルド 新しい家を建て引っ越す
リフォーム 老朽化をリフォーム。延命
リノベーション 骨組みだけ残して解体。新しい設備に入れ替える。モダナイゼーション
・マインドセット、スキル、プロセスを変える。同時に働きかける。
率先垂範・腹落ち・能力開発・淫んティブとプロセス
・企業文化変革の成功要因とは
志の高い本質的な変革をもたらすターゲットを設定する
片手間ではない勝てる体制、経営者の本気度が伝わる体制、チームをライン、本業として構成する
いつまでに誰が何をするのか、という明確なタイムラインを約束として設定する
→リソースを途中で中途半端に減らすと小さい取り組みに終始する。
・経営者の7つの掟
CEOがデジタル変革のオーナーとなりビジョンを示してリードする
10年後の未来を見据えて、自社の競争優位を明らかにする
サイロ化を解消し、DX実行責任者に大胆に権限予算を移譲
最初の一回しを連続実施し、1年以内に成功事例を
テスト&ラーン 迅速に動き学び次に活かす
人材はただ投入のみならず能力開発をする
リーダーシップチームとしてロールモデルとなり、成功を賞賛し続け
全社への展開を見届ける。
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