その薬が救えるのは命か魂か。
行き場のない死者の魂が落ちる場所である「辺獄」で、その身そのものが薬となる人間の少女は、異形の医者と共に自らを削りながらも病を癒し、様々な出会いを通じて自分や世界を知っていく。
天使や悪魔、命と魂、人々の思いが全6話で描かれる、悲しみと慈しみに満ちたダークファンタジー。
一見するとホラー・サスペンス系の雰囲気を感じるタイトルですが、内容的には少し複雑なところがあるものの、ダークでありながら繊細な物語が繰り広げられ、全6話とは思えない満足感がある作品です。
また、病や命を題材にしてはいるのですが、グロテスクだったりキツい表現が多かったりするわけでもないので、そういった描写が苦手な方も安心して見られる内容になっています。
ネタバレになってしまう部分もあるので具体的な内容は控えますが、何よりも主人公である人間の少女と異形の医者の関係性が非常に魅力的でおすすめポイント!
個人的には、もっと眺めていたかった、もう少し続いてほしかったと願ってしまうくらいに読んでほしいと思う一作でした。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
重くなりそうなタイトルから感じるよりも、読み心地の良い作品です。作者さんの筆の可愛らしさがうまく読み味をまろやかにしております。
それでも根底に潜む不安さや不穏さは臭って来ており嫌が応にも次回への期待を掻き立てます。次が読みたい!
匿名 2023年02月14日
読んだことのない世界線で新鮮でした!
おじいさん怖い顔してたからまさかとは思ったけど助けてもらったのにひどいことするとは…
ダーク系でオススメです