石川梵のレビュー一覧

  • インドネシア
    他の国のことがわかって、まるで旅行に行ったようで今の時期には特にぴったりです!
    パリの民族衣装がとても可愛くてそれで踊っている姿を見てみたくなりました。
    絵本なので読みやすく、写真なども綺麗で面白いです。
  • 鯨人
    インドネシアの多島諸島の最東端、レンバタ島の農作物も出来ない入り江に約2000人ほどの漁村がある。写真家の石川梵さんは92年から今までずっとその村ラマレラの伝統捕鯨に魅せられ、取材を続けて来た。1997年に写真集「海人」、2011年にその取材過程を記した本書、2021年には「くじらびと」というドキュ...続きを読む
  • 鯨人
    映画くじらびと 鑑賞後に再読し監督のヤバ味を再認識した事をご報告♪
    銛一本で巨鯨を狩るラマレラの人々を追う素敵なレポートが狂気の様相を帯びるのは物語の終盤。
    "海の上の物語は撮れた"海の中のドラマを提示してこそ完全なものとなる"
    と写真家は鯨と人の死闘の海にダイブし、血の海なかで海の王の今まさに瞑目...続きを読む
  • 鯨人
    インドネシアの島の中で、銛一本で鯨に立ち向かい、生きてきた人たちに密着した七年間の記録。その営み。
    2010年、著者は再び村へ向かう。短いエピローグだけど、とても印象的。彼らと僕を隔てるものは何か。
    写真集、海人も観る。
  • 鯨人
    ドキュメンタリーは『ヤノマミ』以来、読みました。
    これも素晴らしかった。
    とても私にはいけない所へ、膨大な時間を費やしてのこと。
    自然と、そこに生きている鯨、人。
    厳しく残酷で、改めて命を奪って生きていくことについて
    考えさせられました。
    それと同時に文明が進んで、「便利になること」
    「安易に手に入...続きを読む
  • 鯨人
    インドネシアの辺境で銛打ちで捕鯨する人々を追ったノンフィクション。漁をする様は激しく、人々の生活は優しい。自然と調和して生きてる中にも文明は入り込んでくる。命や生きる事とか何が幸せなのか考えてしまう。とても興味深く面白かった。
  • 鯨人
    「"ラマファは自分のためだけじゃない。貧しい人、夫を亡くした人のために鯨と闘うんだ"と。これは先祖代々続いている教えなんだ」p.128。Twitterで「すごい本に出会ってしまった。雄弁な写真を撮る写真家ほど、その写真に匹敵する文章を書くの法則」とつぶやいたら、著者からフォローされてびっくり。うれし...続きを読む
  • 鯨人
    骨太なルポ。文章も活きていて面白かった。
    長い間受け継がれて来た伝統も、その後の状況の中で変わっていかざるを得ないのが複雑な思いに。
    写真が少ないのが物足りないが、それは写真集で。
  • 鯨人
    日本人カメラマンが、鯨漁で生計をたてる、インドネシアの一漁村に密着取材したもの。何より漁の方法が凄い。手漕ぎ船で鯨に近づき、飛びついて銛で突きまくるだけ。そして15メートルのマッコウクジラを仕留める男達!
    マタギにしろ漁師にしろ、狩りには生活のため以上の何か、「エンターテイメント」としての存在理由が...続きを読む
  • 鯨人
    インドネシアの捕鯨の民・ラマレラの生活や漁を、実際に船で追って写真に収めた筆者が書いたノンフィクション。再訪の際の変わりつつあるラマレラを見ると、勝手なのだろうが、複雑な気持ちになった。
  • 鯨人
    インドネシア東ヌサテンガラ州レンバタ島。日本から運が良くて最短3日の旅程を要するこの島で、プレダンという小さな帆船と銛一本でマッコウクジラ漁を獲る人々がいる。7年に渡る取材によってその勇猛果敢な姿を捉えたドキュメンタリー。日本の捕鯨にもかつてあった相互互助の社会システムなど、興味深いものがある。
  • 鯨人
    確か『週刊ブックレビュー』で紹介された本の再読。
    こういうのを読むと捕鯨にまつわる所謂先進国の主張はちょっと浅いかなと思ってしまう。自然の中での厳然たる生命連関に声を挟める資格のある者などいないかと。
    ただこの島にも時代の波は押し寄せており、結局は西洋の論理に飲み込まれるのかも。でもキリスト教を巡る...続きを読む
  • 鯨人
    「すべての生き物は生きるために他者の命を奪う。それは殺戮ではなく、命の循環であり、尊い命の営みなのだ。」 ラマレラ村の人々は、鯨を必要以上に獲ったりはしない。だから、命の営みと言えるだろう。 だが、これまでに人は必要以上に乱獲し、多くの種を絶滅に追いやって来た。今も同じ過ちを繰り返しているのかも知れ...続きを読む