角田泰隆のレビュー一覧

  • 道元『正法眼蔵』を読む

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    建長寺の宿泊坐禅会で聞いた「仏道を習うとは…」の文言の出典が正法眼蔵と知り、ひとまずとっつきやすそうな本だったので手にとった。曹洞宗の僧侶でアカデミックな背景もしっかりした著者で、しかも自分もまだよくわからないことがあるが、今の自分の解釈はこうというスタンスで、語り口も読みやすく嬉しい。
    現成公案、有時、三界唯心、夢中説夢、空華、坐禅儀、魔訶般若波羅蜜、仏性、礼拝得髄、山水経、洗浄、菩提薩埵四摂法の各巻を取り上げている。
    面白いのが坐禅のノウハウだけでなく、便所の仕方や歯磨きの仕方なども丁寧に説明しているところ。特に最近の中国は楊子が廃れてみな口臭いみたいな話とかは笑える。
    道元の考えているこ

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    2025年01月07日
  • 道元と生きる 正法眼蔵随聞記

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    禅宗(曹洞宗)を学ぶには最適。

    2024年10月読了。

    長らく積ん読状態だった本の中から、今年の《余りにも異常な夏》に苦しめられた心から、『何か自分の心を落ち着かせるものを…』との思いで引っ張り出した。

    日本史において「曹洞宗は只管打坐」「臨済宗は公案」と教育されてきた私からすれば、道元と云う人は『多くを語らず只管に座禅せよ』というイメージが強く、ここまで饒舌に(=懇切丁寧に)仏道について語っていた事 自体に驚いたし、又感動した。

    そもそも私自身、臨済宗系の学校に通っていた事も有り、曹洞宗とは距離を感じていたが、有る御縁で、今は亡き佐藤俊明先生の著書と出会い、禅宗の奥深さに触れてはいた。だが中々『正法眼蔵』そのものにま

    #共感する #タメになる #深い

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    2024年10月09日
  • 道元と生きる 正法眼蔵随聞記

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    年齢を考えると、再読などする時間があれば他の新しい本に出会いたいと最近、読んだらすぐに本を処理してましたが…、これは誰にも渡さない。繰り返し読む。「ここは!」と思うところに付箋を挟みながら読むのですが、付箋だらけになってしまい、すぐに再読体勢に入りました。すごい本でした。

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    2023年05月30日
  • 道元入門

    匿名

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    道元の伝記と思想を現役の僧侶でもある角田泰隆氏が解説。思想部分は少々難しかったが伝記部分は面白く読むことができた。

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    2024年08月17日
  • 禅のすすめ 道元のことば

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    ”私は、それほど多くの修行道場を巡り歩いたわけではないが、ただ、たまたま先師天童にお会いすることができて、たちどころに眼横鼻直というあたりまえのことをはっきりと会得して、それ以後は誰にも惑わされることがなく、何も持たずに日本の故郷に帰ってきた(空手にして郷に還る)”。
    道元禅師のことばがわかりやすく現代語で書かれている。道元禅師のことばはこころに響く。とくにこの眼横鼻直、空手にして郷に還る、は印象的。普通なら中国に留学してたくさん学んで、貴重なお経をたくさん持ち帰ってきた、といいたいところだが真逆なのが禅的。欧米のアドヴァイタのスピリチュアルティーチャーたちが時々道元に言及しているのを見るが、

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    2023年07月29日
  • 坐禅ひとすじ 永平寺の礎をつくった禅僧たち

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    曹洞宗の開祖道元禅師から太祖螢山禅師までの草創期を、三祖徹通義介禅師を中心に描いた一冊。
    義介禅師に道元禅師が伝えたかった老婆心が欠けていたことが宗門の対立を生んだのが控えめに記されていますが、それによって土台が築かれたことを忘れるわけにはいきません。

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    2018年05月10日
  • 坐禅ひとすじ 永平寺の礎をつくった禅僧たち

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    永平寺に観光に行く予定なので読みました。
    平易で読みやすく、永平寺がどういう成り立ちのお寺で、曹洞宗とはどんな教えなのかをとりあえず簡単に知りたかった私にはちょうどよかったです。
    ただ、本格的に興味のある方、非信者が客観的に見た永平寺や道元を知りたい方には不向きでしょう。

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    2010年11月24日
  • 禅のすすめ 道元のことば

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    禅に関する本の二冊目。前回読んだ「禅とはなにか」で、太極拳は動禅だという話を読んでから、「禅」とは何を目指しているのかを理解することが、太極拳をやるにあたって何を目指すべきかを探し当てるヒントになるのではないかと思って、この本を読みました。

    こんな一説を見つけました。

    「身体をととのえ、呼吸をととのえて心が静まり、身も心も仏に任せて、仏の姿をまねて座ってみると、なんとも言われぬ平安に包まれます」

    太極拳は単なる踊りではなく、単なる武術でもありません。この一説のように身体をととのえ、呼吸をととのえて、心を落ち着かせることも大きな目的です。

    ただ、この本には随所に何かを求めて坐禅をしてはい

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    2022年05月28日