私も「自信がない」とよくこぼしていた。高校、大学時代だったかな、、
もっと自信があれば何でも挑戦して、女の子にももてて、、、
等々考えていた気がする。
今になればそれが無意味な悩みだったことがわかる。
何でも挑戦しないから自信がないのだ。
分析すれば、、小学生の頃は優等生でいい子で、失敗経験があまりなかった。
それが中学で進学校に入り普通の人となり埋没し、
でも失敗体験が少ないから新しいことに挑戦することを恐れ、、
悪循環。
まさにこの本に書いてあることを地で行くような子供、青少年だった。
なぜか勢いで結婚はしたものの、
会社に入ってからも自信のなさは相変わらずで、
ただ、「このままこの会社にいたら、外で通用しない人間になってしまう」という
ぬるま湯感だけは持っていた。
社内転職を経て本当に転職、ここから人生観が変わる。
転職が一つの契機になって始めたマラソンにより、「自信」に対する考え方も変わる。
他人と比べない。自分との戦い。この辺はこの本にも書かれていることだ。
自分に勝つことが自信につながった。
もちろん、人にいろいろ言われ、自信を失うことは今もある。
しかし、子供のころと比べれば、安定している。
能力がなければ自信も生まれない、と著者は言う。
その能力をつかむためには動かなくてはいけない。
一歩踏み出さなくてはいけない。結果を出さなくてはいけない。
否応なしに結果が出るマラソンはそれを教えてくれたのかもしれない。
そういえばこの本に面白いことが書いてあった。
自信の「核」になるものの場所。
身体とか心とか脳とか考えがちだが、そんなものではない。
いろんなところにあるのだ、という。
わかったようなわからないような、、でも何となく理解できるようになった。
どうなるかわからないものにたいしては「選択」ではなく「決断」するものだと。
考えたって未来のことはわからない。
だとしたら決断してリスクを取り行動する。
歳を重ねるごとにだんだんそれができるようになってきた気がする。
そういった要素がちりばめられた本。
様々な事例が載っていて、時にそれが難しい。
これが高校生向けとは、、
私も高校生の時に読みたかったな。
ということで、自信がないとこぼす私の部下にも読ませようと思う。