インベカヲリ★のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
家庭に不安定さを感じて、刑務所は神のような場所で刑務所を求めたという視点はその発想は無かった。でもそれぐらい家庭環境って人が求める最終地点であり、究極の場所で、それを蔑ろにするやつは重罪なんだなと改めて思った。各々の家庭が家族を大事に思う気持ちがこの世の秩序と治安を維持してるんだなと思った。
この本読んで、家庭とか家族を第一に考える保守思想の本当の価値と意味が分かった感じがした。リベラルって一見聞こえは良いんだけど、人々がこういう風に彷徨ってしまう危険さもあるんだなと。
金川真大
インベ カヲリ★:1980年、東京都生まれ。写真。家短大卒業後、独学で写真を始める。編集プロダクション、映像 -
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犯人、頭はいいんだろうが手紙のいちいち気取った文章が鬱陶しかった。それを読んだ他者がどう思うか、みたいな想像力がなくて自分しかない。だからこその「刑務所に入ってそこで暮らしたい」との願望を叶えるための無差別殺傷事件なんだろうが。快楽殺人者ではないのに殺人を平然と行える、後から冷静に回想できるというのもそう。裁判で頓珍漢な発言をするのもそう。著者に血まみれの証拠物件を送ってくるのもそう。あるのは自分だけ。その自分がこうしたら他者からこう見られる、という想像力はない。配慮もない。
彼が襲った女性を庇って亡くなった男性は犯人とは対照的なエリートで運命の皮肉を感じる。
両親から捨てられて祖母に育て -
Posted by ブクログ
小島と向き合うことの、大変な苦痛に挫けそうになりながらも、よくも続けて来れたものだと感心した。
読みながらもほとんどが私には理解不能で、なんとか読み続けた時、最後に近い章でようやく、そうだったのかもしれないと腑に落ちた。
ヒトの心の不可思議はなんともならず、きっと家族ですらこうしておけばよかったとの思いすらないかもしれない。なぜなら、家族ですら、当たり前ながら個々のヒトであり、感情があるから。誰一人小島本人のためだけに生きているのではないから。
被害者とその家族の無念とこの先の人生の苦悩に思いを馳せると、果てしない己の無力に愕然とする。 -
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この10年くらいで、「死刑になること」を目的とした凶悪犯罪が増えている印象がある。
つい先日も、中学三年生の女の子が「死刑になりたい」と見ず知らずの親子に重傷を負わせた。
彼女にしろほかの凶悪犯にしろ、凶悪犯罪を犯して見ず知らずの人や身近な人に対して、取り返しのつかないことをする以外の選択肢がなかったはずがない。
あの人たちはいったいどうして、あんな凶悪な反社会的行動に至ったのかを知りたくて読んでいる。
死刑という刑罰があることによって、犯罪を抑止するという効果を狙っているというのが、死刑制度の前提にあるはず。
でも、これだけ次々と死刑になることを望む人が凶悪犯罪を起こしているということは、 -
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ネタバレ2018年、東海道新幹線内で男女3人が殺傷される事件が起きた。男性が女性二人を庇う形で死亡したというニュースを覚えている方も多いだろう。犯人小島一郎の動機は「刑務所に入りたい」というものだった。よくある貧困から衣食住を得るための犯行かと思っていたが、本書を読み、小島の言う「刑務所に入りたい」はもっと深い意味があったことを知った。
小島が生まれたのは愛知県岡崎市。この頃、両親は仕事の都合で別居していた。母方の実家である岡崎には小島が生まれた年に、大工をしていた祖父が記念にと建てた家があった。小島はこの「岡崎の家」に最後まで強い執着を見せる。3歳の時、両親は再び同居し、一宮に引越すが、この一宮 -
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自由が拘束される刑務所に一生収監されたいという不可解な犯行動機がひっかかり事件に至るまでの背景が知りたく書籍を手にする
本書を読むまでは無差別事件の犯人、小島一郎の事をその犯行動機ゆえに思慮浅い人間だと思っていたが、実際はその真逆で古典文学に造詣深く難解な言葉を暗誦できる程の知能が優れた人物である事を知った
しかしそれが故に一筋縄ではいかない人物ともいえこの事件の本当の背景をより一層理解し難いものにしていると言える
ただし筆者と受刑者との関係が近しくなってきた後半あたりから不可解だった背景が何となくではあるが見えてきたように思えてきた
特に著者と小島の母とのやり取りの中では小島の真相に近い部 -
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この事件なんとなく覚えていますけれども…犯人とのやり取りは本当に心労になるだろうなぁ…みたいなことが予想されうる犯人像ってか、犯人の実態でしたねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
僕なら中途で降りていることでしょう…ちゃんと一冊の本にまでまとめ上げられるだけ面会した著者すごい! と思います…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
結局何が何だか…といった感じですねぇ…裁判もよく分からないまま終わってしまった感じがありますしねぇ…犯人は被害者に対して何も思ってはいないでしょう…ええ…無差別殺人ですもの…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
というわけでまあ、写真家である著者が書い