三戸祐子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中国の鉄道事故のニュースの接し、自分の本棚にあった関連書を再読。
のぞみ号を3分間隔で定刻運行する新幹線の安全確保の本質にふれることができる。
280Km/hからの制動能力は約4Km、1分半。前方の異常から残りの1分半以内で非常ブレーキを100%確実に作動させなければならない。しかも、その1分半には乗客、自然現象、事件、設備故障、人間のミスなど様々な撹乱要因が襲い掛かる。
「鉄道事業のほとんどの人は、運転士を支えるために働いているといっても過言ではない。定時運転の実現は、大勢の鉄道員の緊密な連係プレーに支えられた結果であり、最後の決め手が運転士の腕前であるのだ」...鉄道の技術の海外移転の -
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Posted by ブクログ
タイトルと表紙だけみると「乗り鉄」向けの軽めの趣向かと思いきや、実際は「鉄道運行論」「鉄道会社社会学」とも言えそうな、硬質で明快な内容で、面白く読めた。
鉄道会社のOBや関係者への深い取材量を感じさせる。そのため、示されるデータがpracticalで、論旨にも説得力がある。乗り手のみの視点だと、これが軽いままになっていただろう。
季節ごと、週ごと、日ごとの人の動きを「波動」と表現してデータベース化し、次の運行計画をシミュレーションする。たくさんの部品が集まって列車を成し、たくさんの列車が1つの運行システムを成す。このシステムの奇跡的な定時運行には、乗客も「協力」するよう、必然的な「訓練」が -
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日本の鉄道は何故正確なのか?
鉄道マニアなら一度は思うであろうそんな「謎」を、マニア的な視点からは程遠い、驚くべきアプローチにより解き明かした1冊。
「何故正確か?」の前に「何故正確さを求めるか?」という問いを喚起し、鉄道開業以前の日本社会にその起源を求めた手法は、まさに驚愕の一言。目からウロコ、とはこのことです。
システムの冗長性、あるいは運転司令室の緊迫感についての記述も、マニアではない作者の筆によるからこそ、分かりやすくかつ説得力を持って読者に伝わってくるのだと思います。
ちなみに、文庫版あとがきが書かれたのが05年3月、出版されたのは5月。その間にあの尼崎事故が発生しています。 -
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Posted by ブクログ
日本の鉄道は、世界で最も時刻が正確であると言われている。鉄道関係者に取材をしてかかれたドキュメンタリー。
日本に鉄道が来る以前、江戸時代においても、寺社の役割として時を告げる鐘をならしていた。日本人には、一般の人々にも、時刻に対する感覚が養われていたのではないかと筆者は推測する。
また、鉄道開業後の日本の地理的要因、街道沿いには比較的短い間隔で宿場町があったこと、そのため鉄道の駅間が短くなり、各駅間をおおよそ決められた時間で走らねばならない状況にあったのではないかと考えられる。
現在、網の目のように張り巡らされた大都会での鉄道網は、一度どこかで列車が止まると、それが、他の路線に大 -
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Posted by ブクログ
なぜ日本は列車の発車で時計を合わせられるほど鉄道が正確な国になったのかを解き明かした名著です。
日本全国どこでも寺社や町で時を知らす鐘があってすでに江戸時代に一般庶民まで時間を気にして生活する文化があり、国と江戸を頻繁に行きかうという地方と都市あり方が参勤交代によって形成され、伊勢参りなど旅行が庶民の文化として根付いていた背景が「鉄道が時間に正確に動く」ことを前提とした社会を作り上げていったと説明しています。
また、技術やシステム工学的な説明も正確でわかりやすいです。列車が遅れないようなダイヤ作りや、コストは高いが冗長性の高い方式の電車(動力分散方式)を採用し、貧弱な駅や線路を効率よく -
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