「あしたはかんこの味方だ」空き地のひらたい大きな石のところで
出会ったふじぎなじっちゃん“風助さん”が、かんこに言った
この言葉が、なんとも良くて力づけられる。
人と人とのつながりのあたたかさがあちこちにちりばめられて
読んでいると、どんどん心の奥の方が温かくなっていく。
風助さんと出会って、風助さ
...続きを読むんがいなくなり、手紙が来て
風助さんのことがいろいろ分かった後、
かんこは「人生をうんと生きた気分」になる。
この「人生をうんと生きた気分」という表現がまたいい。
簡単に理解できたり、割り切ったりできない、
さまざまな想いや体験を超えていくことで、
人は大人になっていくのだろう、と思った。