ECDのレビュー一覧

  • 失点イン・ザ・パーク

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    石田さん、アル中の程度結構重かったんだな。
    この後ずーっと呑まないでいたんだから凄い。
    いろんな面を持ち合わせた面白い人だ。
    女性に奥手な少年のような部分、(本著には全く出てこないけど)デモに参加したりする活動的な部分、サムライかってくらいの耐え忍ぶ部分、かと思えばそれはあくまでも処世術なんだよね〜っていう姑息な部分。
    あと寂しがりや。ああ、そして頑固ね。
    でもその頑固さでアル中克服したのかも。

    この時点で音楽をやめる決心をしていたことに驚く。
    なんかそこはもう絶対に続けるような人に思えたから。この後の著書にはここから音楽を続けることにする経緯が書いてあるのかな?そこ興味ある。



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    2020年06月12日
  • 他人の始まり 因果の終わり

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    内省とメタ認知。
    自分を主観的に語り、そして外から自分を見て語る。
    決して文章が上手いというわけではないのだろうけれど、なんか伝わってくる、感じるものがある本です。

    真夜中にやっていたテレビを見て偶然知った人だけど、心に響く表現をする人だなと思いました。

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    2019年12月10日
  • 他人の始まり 因果の終わり

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    ラッパーのECDの家族とは、という視点で自らの家族、人生を振り返ったエッセイ。

    2018年1月にECDが亡くなったことを考えながら読むとどうしても感傷的になってしまうのでは、と思ったが、この本を読んでいる間はそんなことも思い出さないほど、生々しく活き活きと語られ、まるでまだ生きている人のような気がした。

    それは、語り口が素朴で淡々としていて、友達や仲の良い知り合いに語りかけるような親密な雰囲気があるからだと思う。ECDが語りかけてくれているような本。

    内容としては、執筆の途中に、弟の自殺、父の入院、自らの癌が判明と、次々に家族に災難が起こることで、非常にドラマチックなのに、静かな本になっ

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    2018年08月09日
  • 他人の始まり 因果の終わり

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    家出した母、自殺した弟と残された父、そして自らの病発覚と妻、娘たち。
    日本のヒップホップ創成期を築いたラッパーECDが、自分の家族と生のあり方を模索します。
    核家族から拡大家族へと新しい家族のカタチをみたり、淡々とした文章だけど妻や子供たちへの大きな愛情を感じたり、 闘病生活の中でも社会や未来への希望を諦めなかった姿に涙がでました。

    ペンネーム 六

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    2018年03月09日
  • 他人の始まり 因果の終わり

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    ーーー生き延びるために何をするかではなく、生きている間に何ができるかーーー


    家長の立場である、妻と娘二人の石田家
    息子の立場である、父と母と孝二と育の石田家
    父が育った家族のこと
    「家族」についての記述を残そうと構想していたエッセイは、弟・育の自殺、父親の入院、はたまた自らのガン発覚、と様相を変えてしまった。
    それでも家族のことを書きたい、闘病記にはしたくない、というECDの構想はブレずに書籍化されたのではないかとおもう。

    植本一子の『家族最後の日』で読んでいた感触とは、立場も考えかたも違う、石田さん目線の本。
    いまの石田家については植本一子著のほうが触れている。
    「僕」のことを振り返る

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    2017年09月10日
  • いるべき場所

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    ラッパーということ以外に殆ど知識のないまま、彼の『いるべき場所』を読む。

    彼は1960年生。ということは3つ年上。
    同世代と言っても構わないと思う。
    嗜好はやや異なるものの、それでも音から感受しようとする態度、表現行為に対するモラル。
    とても近く感じた。

    友人の何人かはとても趣味がよい。
    最先端の情報から、古き良きものまで、とても素晴らしいインデックスを持っている。
    趣味判断の能力がとても高いのだ。
    そんな中の一人から、僕はよく笑われる。
    何が良くて、そんな駄作を好んでいるのか分からない、と。

    残念なことに。或いは幸福なことに。
    僕にとって音はただの空気の振動を指してはいない。
    それは音

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    2010年11月19日
  • 失点イン・ザ・パーク

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    一生遊んで暮らせる人生を実行したらアル中になった、ような三年間。

    初めての彼女と、猫と、幼い記憶。

    アル中の一要因になったと考える、熱燗の味。
    細胞レベルで覚えてしまった快感の記憶。

    猫のシーちゃんの話。

    なかなか刺激的な私小説。
    近年のECDの本に連続して読めてよかった。

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    2017年09月17日
  • いるべき場所

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    ECD自体はまるで聴いたことがないのだが、その周辺的なものはすごく親しみ深いものであった。本人の生き様にもまた感じ入るものあり。

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    2009年10月07日
  • 失点イン・ザ・パーク

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    アル中時代のECDの自伝的な。この人、記憶力、すっごいいいんだなぁ。てくらい、詳細に。しかも、今の奥さんの前に付き合っていた、というか、初めての彼女についてのオマージュ的な作品になっていて。よくもここまで書いたなぁ、この人、すごいなぁ、と。面白かった。(13/11/5)

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    2014年01月31日
  • いるべき場所

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    ECDの音楽遍歴にはあまりソワソワしなかった。
    昔なら、本に載ってるバンドを全部追っかけたやろうに。
    いつのまにか自分にとって必要なものとそうでないものを振り分けてる。
    昔はよくわからんまま全部取り入れてたのにな。
    と思うとちょっと寂しい。

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    2009年10月04日