田嶋幸三のレビュー一覧
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昨日は、試合が久しぶりに休校日にあたったので、大分トリニータのホームゲームを観戦してきました。対戦相手は、コンサドーレ札幌。結果は0-1…。札幌の攻撃陣の質の高さが目立った試合でした。しかし、トリニータの選手にも、何人か光る選手がいました。中でも光っていたのは、背番号33番。オレンジのスパイクの選手です。
それは、幸野志有人選手。後半途中から出場した彼のプレイは、18歳(高校3年生!)とは、思えないほど落ち着いていて、守備を攻撃をつなぐために常に最適のポジションを選択し、決定的な見事なパスを供給し、時には自ら敵陣深く切り込んでいました。彼のプレイは、そのすべてが考えられており、危機意識の低さ、 -
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教育実習で現代文の授業をしたとき、(自分の授業力不足は勿論あるが)特に理系の生徒がせっせと数学やら化学の問題を解いているのが印象的だった。現代文はなんだかホワッとしている(ように思われている)。事実、テストの時はともかくとして、学校の現代文の授業では「この文書を読んであなたは何を考えるか」のいうような正解のない問いかけが求められる。しかし、そのような答えの曖昧な問いはなかなな生徒に好まれない。彼らが求めるのは往々にして正解がただ一つだけしかない問いなのだ。
こんなことを思ったのは本書にこんな記述があったから。
◼️p10-11 では、15〜16歳の選手の場合、ゲームを止めると、次にどうする -
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言語技術とサッカー。そのつながらない、ふたつのものがどのように展開していくのか?
そんな好奇心がこの本を手にとった理由。
サッカーの学校で、絵を教材に勉強させているようだ。
絵の分析は、状況分析と論証力を育てるのに良いという。
その場の変化に合わせて、自分のとるべき行動を計画に即座に
イメージすることが一流選手に求められるという。
「君たちはエリートだ。選ばれた選手だ。電車に乗る時はまず、先に他の人に座ってもらう」
そんな指導も学校で行う。サッカーをとおして、人間教育がされるのだ。
論理的に考えないと、試合もうまく進まない。
あうんの呼吸を乗り越えるものをひとつも -
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[ 内容 ]
「そのプレーの意図は?」と訊かれたとき、監督の目を見て答えを探ろうとする日本人。
一方、世界の強国では子どもでさえ自分の考えを明確に説明し、クリエイティブなプレーをしている。
日本サッカーに足りないのは自己決定力であり、その基盤となる論理力と言語力なのだ。
本書は、公認指導者ライセンスやエリート養成機関・JFAアカデミー福島のカリキュラムで始まった「ディベート」「言語技術」といった画期的トレーニングの理論とメソッドを紹介する。
[ 目次 ]
1章 「言語技術」に挑戦するJFAアカデミー福島
2章 実践!ことばを鍛えるトレーニング
3章 論理でパスするドイツ・サッカー-なぜいま「 -
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サッカーにおいて「言語技術」が大切であることを、日本サッカー協会が取り組んでいた内容をもとに説明する本。
著者の言う「言語技術」とは、「情報を取り出し、解釈し、自分の考えを組み立て、判断する力を養っていくことに他なりません」としている。
この「言語技術」は、プレーヤー自身が、状況を判断して、プレーを行わないといけない局面があるサッカーにおいて、必要不可欠なものである。
しかしながら、サッカーにおける高校等の若年層教育では、バカ蹴りに見られる通り、目先の勝利のために、考えることを捨てざる得ない風潮がある。
自分の実感として、サッカーの経験者であっても、「何故このプレーをしたのか?」「他の選択肢 -
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日本のサッカーに足りないのは自己決定力。
そしてその基礎となる論理力と言語力。
私の子どもはサッカー少年ではありませんが、「論理力」について書かれた様々な本を読みあさっているうちに、見つけた本です。
日本サッカー協会(JFA)専務理事の田嶋幸三氏筆。
筆者がヨーロッパに遠征したときに、受けた衝撃が印象的ですよ。
そこから、JFAアカデミー福島設立への話、そこでの言語技術への取り組み、「考えながらサッカーをする」選手を育てる方法について書かれています。
論理でパスするドイツサッカー選手の話など、そのあたりの記述も、とてもおもしろいです。
サッカー少年、野球少年のママさんたちに、ぜひとも読んで -
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いまや日本サッカー協会の会長にまで上り詰めた
田嶋氏によるサッカー育成論。
トップにまで上り詰めてしまっただけあって、
何かと、ダーティーな印象を持ちがちですが、
田嶋氏も下積み時代には、日本のサッカーを強くするために、
色々な取り組みをしていたことが分かります。
当時としては、ドイツにまで行って
育成を学んだ人は珍しかったのでしょう。
言語化能力が低いという問題意識は、理解できるし、
その向上のために育成年代から
色々と施策を打ってきたこと自体は素晴らしいと思います。
が、それだけじゃないだろう、とも突っ込みたくなる。
少し古い本なので、まず最初に打つ手はここだ、
ってことかもしれませんが -