瀬川松子のレビュー一覧
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中学受験の失敗学 志望校全滅には理由(わけ)がある
瀬川松子氏による著作。
2008年11月20日初版第1刷発行。
著者は1977年東京生まれ。
お茶の水女子大学大学院博士後期課程に在籍中(専門は社会学ではない)。
1990年代より、四谷大塚系列の塾で中学受験生を指導。
その後、複数の家庭教師会社に...続きを読むPosted by ブクログ -
中学受験をすすめるにあたり、親が陥るトラップについて書かれた、ある意味警鐘本である。
受験の主体はあくまで子供。それ自体は当り前ではあるが、親の考え違いや見栄などが入ってくると途端におかしくなり、誰も幸せにならない結果が待ち受けている。
また、塾などを「産業」としてとらえた時の見方などもあり、や...続きを読むPosted by ブクログ -
私立中高一貫校の人気は相変わらず高く、中学受験の本や雑誌を読むと、成績の良い子は進学校に、そうでない子も「お買い得校」や「バリュー校」に入れないと損と思ってしまう。
そういう思いに取り付かれて、なりふり構わない親の振る舞いの事例を多く見聞きしてきた著者が、親の意気込みとは裏腹に不合格の山を築く原因を...続きを読むPosted by ブクログ -
中学受験ブームは、少子化を生き残るために私立学校と受験塾が手を組んだプロパガンダによるものであり、ゆとり教育やいじめ問題をことさらに取り上げて親の不安をあおったり、データをゆがめて比較対象とならない部分で公立と私立を比較するなど不当表示まがいであるので、その点をよくよく注意して、子供を私立中高一貫校...続きを読むPosted by ブクログ
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自分も中学受験をした身ですが、うちの親はこの本でいう「ツカレ親」の正反対だったなぁと今更ながら感謝しました。ツカレ親のエピソードを読むだけでもネタになって面白いので、中学受験とは無縁の人も楽しく読めると思います。私自身家庭教師や塾講師をしたことがあるのでなんとなく分かりますが、この筆者の言っているこ...続きを読むPosted by ブクログ
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塾はビジネス、私立学校だってビジネス、という当たり前のことを忘れないようにしようという教訓は得られるものの、序盤はあまり面白くなく、これは前著のほうが良かったなぁと思っていたのだが、最後の数章が素晴らしかった。
本当に理解するということはどういうことか、勉強を作業だと思って無駄な時間を使っていない...続きを読むPosted by ブクログ -
中学受験の負の部分に目を当てた良書。
私立中学も塾も当然ながらビジネスでやっているので、ビジネス=悪ではないものの、売上を上げるためには、必要以上に講座を取らせようとすることもある。
問題は、親がそれが本当に必要なのか、単に保険のセールストークなのかを見抜けないこと。
(108)Posted by ブクログ -
前著「中学受験の失敗学」が面白かったので手に取りました。1.8歳児を持つものですが、マイノリティな側の意見として受験という本質を自分なりの解を出すために非常に参考になりました。特に塾はわんこそばのようにカリキュラムを進める一方、子供が基礎ができていない場合は一向にその後の講座が分からなくなる「つまづ...続きを読むPosted by ブクログ
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加熱するブームとその裏にある公立不信についての本。
今の公立学校の不信ならば、猫も杓子も私立が良いというわけでもなく、やはり中堅校以上でないと期待ほどの効果はないのだろうか。
ともあれ、今の受験はブーム、ゲーム感覚になりすぎている感じはある。そのあたりはもう少し冷静に考えたりするべきだと思うのだ...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
受験雑誌に載らない、塾も教えてくれない裏事情。
中高一貫校への幻想、無謀な学習計画、無理な目標設定…。
失敗例から学ぶ合格のコツ。
[ 目次 ]
序にかえて 情報のかたよりが「ツカレ親」を生む
第1章 止まらないツカレ親の暴走―驚愕エピソード集(「指定日までに、娘の成績上げといて」―...続きを読むPosted by ブクログ -
家庭教師を長く体験した著者が、中学受験に間違った臨み方をしてしまっている「ツカレ親」の実例を紹介した体験記。具体的で読みやすい、単にインパクトのあるものを集めて呆れ笑ってやろうという趣旨ではなく、誰しもが心に留めておくべき意識・或いは行動を促すための書と感じた。Posted by ブクログ
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周りでも中学受験をする子供がいるが、何を目的にして受験するかがわかっている子供は少ない感じがある。昨今の中学受験ブームが公立不安を煽り、受験を勧める業者側の都合もあるのだとこの本から読み取れた。
何が本当に子供たちのためになるのか、親が踊らされずに本気で考える必要があることも教えられた。Posted by ブクログ -
結構攻めた本。書いて大丈夫なのかってところまで踏み込んでる。
まあ、自分の成功(失敗)体験と子供の経験は別っていう当たり前の前提を忘れないのが大事よね。Posted by ブクログ -
2013年6月20日
"どうしたって優劣がつくことを目標に掲げながら、過剰な親の期待に警笛を鳴らし、無条件の肯定による子どもの自尊感情の育成を促すところに、最初から無理があるんじゃないのか?"
"子どもの成績を伸ばすためにいくら「褒め」ても、子どもの自尊感情は育たず、むしろそんな親の「本当の期待」...続きを読むPosted by ブクログ -
「ほ、ほんまにこんな親いるんかいな」
というオモシロバカ親カタログとして楽しめる。まあかわいそうなのは子供である。Posted by ブクログ -
少子化とはいえ、中学受験は過熱する一方のようです。首都圏では、競争もさぞや激しいのでしょう。ただし中には、子どもの学力に見合わない志望校を掲げ、塾や家庭教師に費やした時間が勉強した時間だと勘違いのもと、どこまでも暴走を続けてしまう「ツカレ親」がいます。本書はそんなツカレ親に警鐘をならし、子どもの幸福...続きを読むPosted by ブクログ
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現役家庭教師による問題提起。塾に行った時間=学習ではない、は塾が隠しておきたい事実だろう。その他、低偏差値から大逆転で合格,のからくりなど、身もふたもない話が多く書かれていた。私は『プレジデントファミリー』を読んで参考にしていたが、中学受験は不合格者の方が多く、こちらの方が現実だとあらためて認識した...続きを読むPosted by ブクログ
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[ 内容 ]
「お値打ち校」に本当に値打ちはあるのか?理解不能な先取り授業、スタンドプレーの学校改革、蔓延するいじめ―受験産業と私立中高一貫校の黒い霧。
[ 目次 ]
序章 何やらおかしなことになっている
第1章 そのアドバイスを疑え!―中学受験を勧めるために中学受験を勧める言葉たち
第2章 「教...続きを読むPosted by ブクログ -
さて、本書について瀬川さんは
「本書に対して「中学受験の否定的側面ばかりを強調している」という批判があったとしても、
本書の意図するところは、まさにそこにあるのです」
と述べています。
「さあ! 親子二人三脚で有名私立中学の合格を勝ち取ろう!」
ってな本が氾濫している昨今において、なかなか面白...続きを読むPosted by ブクログ