瀬川松子のレビュー一覧
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[ 内容 ]
「お値打ち校」に本当に値打ちはあるのか?理解不能な先取り授業、スタンドプレーの学校改革、蔓延するいじめ―受験産業と私立中高一貫校の黒い霧。
[ 目次 ]
序章 何やらおかしなことになっている
第1章 そのアドバイスを疑え!―中学受験を勧めるために中学受験を勧める言葉たち
第2章 「教育」は教育のためとは限らない―少子化時代のパイの奪い合い
第3章 学校は子どものためとは限らない―受験終了組が語る私立中高一貫校落胆エピソード集
第4章 語られない中学受験のデメリット―「開成合格→東大」の対極にあるもの
終章 中学受験ブームの歴史的現在から何を学ぶか
[ POP ]
[ おす -
Posted by ブクログ
さて、本書について瀬川さんは
「本書に対して「中学受験の否定的側面ばかりを強調している」という批判があったとしても、
本書の意図するところは、まさにそこにあるのです」
と述べています。
「さあ! 親子二人三脚で有名私立中学の合格を勝ち取ろう!」
ってな本が氾濫している昨今において、なかなか面白い視点でございます☆
むしろ、そういった姿勢の『プレジデントファミリー』なんかが批判の対象に(笑)。はっはっは。
ちなみに瀬川さんの述べるこの姿勢は、一冊を通してかなり一貫しているかと。
たとえば本書の中には、家庭教師会社の「銭ゲバ」営業担当者が紹介されているのですが、
その一方の良心的な営業に関 -
Posted by ブクログ
中学受験において、わが子が合格することしか頭になく、実際の子どものレベルと志望校のレベルの差にも気づかなかったり、時間の許す限り、塾や家庭教師、個別などでスケジュールを埋め、満足したりと全くと言っていいほど周りが見えなくなってしまった、受験に取り憑かれ、疲れ果てたツカレ親を失笑している。
著者は大手受験塾の講師や家庭教師の経歴があり、受験生を合格に導く側の人である。
わが子の受験経験からも言えるのだが、確かに、あと何をすれば合格できるのかを毎日毎日考え続け、不眠にさえなったりもし、冷静さを欠いていたことは反省点でもある。
下の子も中学受験に向けて塾に通っているが志望校選びや時間の管理などにおい