乗松亨平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレロシアの文豪・トルストイの初期の作品。
無気力な生活を送っていた青年貴族・オレーニンが軍隊に志願し、中央アジアのコーカサス(カフカス)へ赴任。
雄大な自然に抱かれ、コサックの生活に溶け込み、村の娘に恋をする。
コサックの生活様式、文化、狩猟と酒、チェチェン人との関係などが描かれています。
遊牧民の描写では、やはり東洋的な要素が垣間見えます。
巻末には訳者による解説があり、ロシアにとってのコーカサスの位置づけ、ロシア文学の題材としての役割、こんにちも残るチェチェン問題、またトルストイの略歴と文学の過程も述べられています。
トルストイ自身の若き日の経験も盛り込まれているそうですが、のちの『戦争と