阿部秀雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書に触れて、子供にダダをこねられるとつい頭にきて抑圧しがちだったことを反省。むしろ十分に癇癪を起こさせ発散させると、その後はすっきりしている、と実感した。
人は反抗期を経なければ一人前になれない、と若い頃になんとなく思ったことがあるが、それは第一次反抗期についても同じ。三つ子の魂百まで、とよく言われ、「3歳までに躾をしなければ」と解釈している人も多いが、むしろ愛情や感情コントロールの問題だと改めて理解できた。1歳半から3歳までの時期は本当に重要ですね。
そして本書の、著者の深いところは、親自身の遠い記憶も癒そうとしているところ。余裕のない親に厳しい仕置きを受け、内心の傷として残って -
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Posted by ブクログ
[友人]
「読みたい」のラベルなのでまだ未読かと思って借りたが、どうも読んでみると読んだことのある記憶。それでも読み返しする機会が得られて良かった。
いくつかキーワードがあるが、「健全なダダコネは必要」「親は子供のボス(舵取りをする存在)である」などというのは、本当にその通りだと思う。
子供の要求を全てうのみするのではなく、必要なものは受付け、そうでないものはその(叶えられなくてやるせない)気持ちに寄り添う形で一緒に受け止めた上で受け流し、必要に応じて方向転換もさせてあげる。
分かってはいてもただただ親としての自分の側の要求のみを通すために拒絶や却下することが多くなる可能性が高いので、 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本の内容で特に印象に残った部分は、子どもがだだこねやかんしゃくを起こす時は3種類あるということである。ご飯の前におやつを食べたいと、だだをこねる例だと。
一つ目は「お母さんは食べちゃいけないって言っているけど、食べたいんだ!」というもの。
二つ目は内心はお母さんの言っていることがもっともだと分かっているけど、諦めきれず「でも食べたいんだ!」というような場合である。この場合子どもの中には、お母さんの言うことを聞いて我慢したいという『向上心』と、でも我慢できない気持ちの『未練心』がある。これを一方的に「言うことを聞きなさい!」というと子どもの未練心が満たされず、「分かった分かったじゃあ食 -
Posted by ブクログ
ネタバレどこかでどなたかがまとめておられた「ダダこねに対応するのはヤ○ザへの対応と一緒」というのは、この本のまとめとして秀逸だったなというのが読後の感想。主張を聞くがが要求は吞まないのがコツってこと。
上に加えて、これまで泣いたときに泣かないように務めていた私だが、本当は泣きだけ泣かしておいたほうがいいというのは納得。実践してみよう。
以前から、アメリカ人が自分の子供にいう「I am proud of you」の適語って何だろうと思っていたんだけれども、この本を読みながら、「○○がママの子供でうれしい」ってのが案外しっくりくるのかも、などと考えつつ。