石橋典子のレビュー一覧

  • 「仕舞」としての呆け

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    精神科の看護師として長く臨床を経験した著者。「認知症」の方々と多く関わり合うようになって、そこから学んだことは「仕舞」ということ。
    人生は誰でもいつか「死」をもって閉じられる。その前に、自分の飾らない姿にて人生の舞台を舞い始めるのではないでしょうか。
    そして、その中で私たちは不安を感じさせず、安心した環境の中で演じていただけるようにすれば良いのです。そして、そこで見せていただく生き様を学ばさせてもらえるのです。
    認知症の方に日記や手紙を書いてもらう、サイコドラマを演じてもらうなどが取り上げられがちですが、人間の生きる力に真摯に向きあっている方だと感じました。

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    2015年08月17日
  • 「仕舞」としての呆け

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     車屋さんが相手にとっては大きな買い物になる車をたくさん扱うように、私たちはたくさんのたった一度きりのいのちを相手にする。

     行き場をなくしていったいのちに道すじを見つけられなかったこと、後押しすらしてしまったかもしれないことを、こうすればどうだっただろうかと先輩に静かに諭され、あせったんだねと友だちに代弁してもらい、またいろんないのちに向かい合う。

     「呆けて」ゆく自分にとまどっているいのちに出会いに、人生、お仕事の先輩と一緒に行き、横でその光景を見ながらそのことを思い出し、でもこうしてお手本を見せてもらえば、今度は私もあせらずに向かい合える気がする、というエネルギーはあることを知る。

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    2011年12月24日
  • エネルギー・バンパイア

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    統合失調症感情障害やパーソナリティ障害などでは無く日常にいるコミュニケーションで相手のエネルギーを奪う輩を指すようだ。
    ザックリしたような診断なので解釈によっては直ぐにヴァンパイア認定されそうではある。確かに迷惑な存在だし関与したくないが、ではこういった人達がいない社会というのも無味乾燥になるような気がしないでもない。

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    2025年10月17日