古森重隆のレビュー一覧

  • 魂の経営

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    売上げと粗利の大部分を担ってきた銀塩フィルム市場が急速に失われていく中、社長として何を考え、どういう決断をしたのかを古森社長自身が記した一冊。もちろん古森社長自体の先を見通す目、経営判断は素晴らしいと思うが、富士フィルムにとって幸運だったのは、銀塩フィルム市場は失われつつあるが、写真市場自体がなくなった訳ではないこと(銀塩→デジタル)、創業以来、培ってきた技術と技術者がデジタル写真や化粧品といった他市場においても活かせる環境にあったことだ。もしそういった環境がなくてもSATOのようにまったくの他業種に転換できる道も残されていたとは思うが、その道は果てしなく厳しいものであったに違いない。コダック

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    2015年08月26日
  • 魂の経営

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    主幹事業が衰退した時のお勉強。
    要するに、経営の構造改革を行い、技術とニーズを照らし合わせて新規事業を計画するということ。そのときには、徹底した調査を行い数値に基づき考え抜き、現状と将来を「読む」。方向が決まったら周知して現場を動かす。

    おそらくこの方は粘着質。共感するのは難しいが、これも一つの勉強と思い、がんばって読みきった。

    第二の創業
    ・写真文化を守る
    ・フレーキを踏みながらアクセルも踏んでいる
    ・技術とニーズを照らし合わせ、新規事業を模索する→四象限マップ
    ・商品が作れる作れないで選ばない。勝てるで選ばない。勝ち続ける力があるかどうかが選択の基準
    ・議論は社内だけで行う。最大限の情

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    2014年07月23日
  • 魂の経営

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    デジタル化が進み本業の写真フィルムの市場が消失した富士フィルムの危機を、社長として乗り切った経営哲学とリーダーの心構えを書いた本。底流に流れているのは「負けてたまるか」という子供の時からの気概。有事に際して経営者がやるべきことは参考になる。頭では理解していたつもりでも、実際の大事な場面で実行できるかどうかは、気概や腹の据わり方にあるのだろう。決断を誤る三つの要因や、上級管理職者となってから伸びない人の理由などの各論も面白い。また、日本経済が失速した原因は円高にあるとした著者の論点も明確である。

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    2014年06月28日
  • 魂の経営

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    ネタバレ

    忘れてならないことは、人間は基本的に自分で育つものであるということだ 伸びることができる人の条件として、会社を思う気持ちが強い人、オーナーシップを持って会社のために仕事ができる人だ 日本人の一番すごいところは、努力すれば成功すると確信を持っていることだ 「その問題を解決するために自分はなにが出来るだろうか」と考えるようになった See-Think-Plan-Do競争することの大切さを子供たちに教えよ 
    20211016
    われわれは写真を、人間にとって極めて貴重な本型と考えている
    写真フィルムの主な原料はゼラチン、つまりコラーゲンだ。そして人間の肌も、その70%はコラーゲンで構成されている
    ベス

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    2014年06月21日
  • 魂の経営

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    社内研修でコダック、富士フイルムの話題が出た際に講師から紹介されたので、読んでみた。

    前半はデジタル革命時の第二の創業について、後半はそれも踏まえた古森氏の考えがまとめられている。

    第二の創業部分は、当事者の体験として身に迫るものある。後半は経営者としてということで、書かれたのが2012〜2013年のため少し古くなってる部分もあるが、著者の熱い思いが伝わってきた。

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    2022年02月28日
  • 魂の経営

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    自社の主商品市場がなくなる際の事業転換は半端ない努力が必要だったことだろう。
    苦労は行間から伝わってくるものの、もっと生生しく語ってほしかった。

    人生は戦いである!

    富士フイルムって意外と体育会系なんだね。

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    2021年08月22日
  • 魂の経営

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    ◾️概要
    これからのリーダーに必要なことを学ぶため、読みました。前向き、外向き、上向き、が要点です。

    ◾️所感
    競争、勝利、大和魂、が貫かれていて、今の時代には合っていないなと率直に思いました。戦後復興の成長あるのみの時代と、人口減少・低成長の現代では価値観も違うでしょう。だからこそ、かえって新鮮に感じました。今の停滞感を打破するには、こういう原点に立ち返ることが必要なのかもしれません。

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    2021年07月03日
  • NEVER STOP イノベーティブに勝ち抜く経営

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    悪くないと思うのですが、とにかく翻訳(コトラー氏)の個所が読みにくく感じました。
    展開も洋書(翻訳本)寄りで、太字等の強調箇所も少なくダラっと続く感じなので、メリハリのついたビジネス書に慣れている人には少し辛い本かなと…

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    2021年06月17日
  • 魂の経営

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    富士フイルムが環境変化の中でどのように生き残ってきたか?それを主導した古森社長の言葉で語られている本。
    ではあるが、富士フイルムのケースはいろいろな経営戦略の本の中で語られているので、もっとリアルな生々しい変革の現場を知りたかったのだが…そこまででもなかった。
    考え方として参考になる部分はあったので買って損はなかったけれど。

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    2019年10月22日
  • 魂の経営

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    本業消失の危機に対峙し、本業再編と新事業創造で会社を更なる成長に導いた名経営者の決断力、まさに魂の経営です。

    しかし、圧倒的な企業体力と厚い人材をもってしても
    改革着手はギリギリのタイミングでした。

    多くの企業にとってイノベーションのジレンマを克服することは至難の技のようです。

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    2019年09月30日
  • 魂の経営

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    本業のフィルムの市場が急激に縮小する中,何をしたか?
    ・コダックと富士フィルムを分けたもの.多角化への意欲,デジタル化への向き合い方.
    ・「勝てる事業」ではなく「勝ち続けられる事業」を選ぶ.
    ・有事に際して経営者がやるべきこと.読む・構想する・伝える・実行する

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    2018年10月09日
  • 魂の経営

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    富士フィルムCEOの自叙伝。フィルム事業から脱却しつつ新規事業を成長させ過去最高の利益を叩き出す経営手法と著者の経営哲学に関して触れることができる一冊。先見の明を持つことがリーダーにとっては如何に重要かを何度も触れているが、同時にそれを養うことが一番難しいとも感じた。

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    2015年11月09日
  • 魂の経営

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    経営者が最終的な判断を外部の人材の助言に頼ろうとするならば、そんな経営者は即、辞めたほうがいい。

    一度決めたことは、結果が出るまで断固として周囲を引きずってでも実行する。それが結果に現れる。

    ビジネスはある意味、勝つか負けるかの戦争である。どこの世界に兵隊一人ひとりの考えを慮って戦う指揮官がいるのか。また、敵軍が迫っている中、指揮官の命令に反発する兵士はいない。
    やらなければならないことを躊躇したり、気にしているようでは、リーダーは務まらない。

    タフでなければ生きていけない。しかし、やさしくなければ生きてる資格がない。←引用

    See:事実情報をよく把握する。
    Think:アイディアに飛

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    2015年05月30日
  • 魂の経営

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    写真市場が縮小する中、事業ポートフォリオを上手く切り替えて躍進した富士フイルムの社長本。
    「戦い」という言葉がよく出てくるように、非常にリーダーシップの強く、かつ自身も率先して働くタイプの経営者だと思う。
    青木HDの社長の本と比較して何か違いがあるような気がしたが、この本はひたすら「俺が正しい」なのだ。業績が上向いたのは全社一丸となった頑張りとは言っているものの、部下の名前一つ出てこないし感謝の言葉もない。俺はこう考えた、責任はとるからついてこい、という考えは部下にとっては居心地がいいものだが、果たして後継者は現れるのだろうか。古森氏は権限委譲できるのか、富士フイルムの将来はそこにかかっている

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    2014年10月21日