好井裕明のレビュー一覧

  • 「感動ポルノ」と向き合う 障害者像にひそむ差別と排除

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    感動ポルノという言葉を初めて知ったのは大学生のころ。言葉のインパクトの強さに衝撃を受けた一方で、妙に納得もしました。自分がチャリティ番組に抱いた違和感の正体が見えた気がしたからです。

    この本では様々なドラマや映画、ドキュメンタリーを手掛かりに製作者、また視聴者や鑑賞者が障害者に対して、どのような視点に立っているかを明らかにしていきます。

    障害とは憎むべきもの。ない方がいいもの。

    自分自身、感動ポルノという言葉を知ってから、障害のある人への見方を改めたつもりではありました。しかしこの本を読み終えたとき、自分の思考の根底に、そうした考えが無意識のうちに働いていたことに思い至りました。

    世の

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    2022年03月01日
  • 他者を感じる社会学 ──差別から考える

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    普段の生活の中でふと持ってしまう差別の感情をこれでもかとばかりに事例を挙げ、差別意識を無くすための考え方を説いている。

    最近「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」なる言葉も良く聞かれるようになってきた。「昔は許されただろうけど」と、差別発言で叩かれた著名人もいた。

    本書では露骨な差別発言だけでなく、「他者を思いやっているつもりで、実は根底には差別の意識がある」例を「危うさが潜む」という言い方で数多く挙げている。読んでいて、自分にも思い当たる節が多い。

    この「危うさ」も、神経質になりすぎると「昔は良かった」ということになりかねない。そのバランスが難しい。人の価値観は時代と共に変わり、

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    2021年03月11日
  • 他者を感じる社会学 ──差別から考える

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    ネタバレ

    生き方を考える学問。

    社会の様々な場所で生きづらさを抱える人がいる。それを学問として考える。筆者は映画を題材に、身近にこのような問題があることを知っているかと問いかける。なぜ差別は生まれたのか。一度も差別をしたことないか。立ち止まって、考えてみよう。「あたりまえ」を疑ってみよう。

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    2021年05月05日
  • 他者を感じる社会学 ──差別から考える

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    人が人を差別する背景や理由を考える一冊。
    普段、他人や異なる考え方にフラットに接したいと思いながら偏見にまみれて過ごしている我が身にとっては、なかなか「それでいいのか」と突っ込みたくなる。突っ込みたくなる時点で、ある種の偏見に囚われているわけだけど。
    でも歴史的に積み上げてきた文化もすべて見直さないとフラットにはならないよなぁ。それはそれでどうなんだろう?

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    2021年01月10日
  • 「今、ここ」から考える社会学

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    好井先生はエスノメソドロジーがご専門で、その知見で差別問題を研究されてます。最初は社会学の一般的な理論とその展開が述べられ、次にジェンダー、障害者、公害問題と話が進みます。これは社会で「普通に」「働いて」「生活できない、生活させてもらえない」社会のメインストリームにいないことになっている人たち、周辺部に追いやられて生活せざるを得ない人たちのこと、つまり社会的排除の話ですね。ちょっとショッキングだけど目を背けちゃいけないね。社会学って刺激的で素敵!と思える本です。

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    2020年09月21日
  • 「今、ここ」から考える社会学

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    社会学の初歩の初歩のような本で、社会学的な見方や考え方がとても分かりやすく書いてあった。
    障がい者スポーツの話と個人的なことを政治的なことと繋げる話が面白かった。

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    2017年06月14日