山野良一のレビュー一覧

  • 子どもの最貧国・日本~学力・心身・社会におよぶ諸影響~

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    一定程度の所得の底上げをすれば、所得による子どもの学力の差を減らすことができるという指摘が興味深かった。長期的な目で見れば、教育をはじめとした子どもの生活環境を整えることが国にとって大きな利益になり、怠れば損失を招くことは自明の理。ましてや資源の乏しい日本にとって人材が全てといっても過言ではないだろう。政府の介入によって改善が可能なら、最優先に取り組むべき問題だと思う。

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    2011年07月17日
  • 子どもに貧困を押しつける国・日本

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    現在の日本のように豊かな社会では、子どもの貧困は「見ようとしなければ見えないもの」になっていくのかもしれない。
    本書はその見えにくさを少しでも解消することをひとつの目的としている。

    貧困の世代間連鎖など、日本独特の家制度の名残が家族に負担を押し付けて、行政の責任を免れている。

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    2025年10月16日
  • 子どもの人権をまもるために

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    子どもの人権をまもるというテーマに沿って……かな? けっこうそうそうたる人々が稿を寄せている。宮田雄吾(大阪共立病院・大村椿の森学園)、山野良一(名寄市立大学・専門社会調査士)、駒崎弘樹(認定NPO法人フローレンス代表)、仁藤夢乃(一般社団法人Colabo代表)、熊谷晋一郎(東京大学・当事者研究)、大塚玲子(編集者・ライター)、内田良(名古屋大学・教育社会学)、大貫隆志(「指導死」親の会共同代表)、大原榮子(「メンタルフレンド東海」世話人代表・名古屋学芸大学)、前川喜平(元文部科学省事務次官)、白濵洋子(佐賀女子短期大学・学校保健)、内藤朝雄(明治大学・社会学)、山下敏雄(弁護士)、村田和木(

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    2023年07月22日
  • 子どもの最貧国・日本~学力・心身・社会におよぶ諸影響~

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    こういう話題なのに「可哀想な子ども」の描写は控えめでたまに効果的に使われているだけ。統計データをとにかく多用して、主張をきっちり裏打ちしています。
    漏斗の底という表現が印象的でした。

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    2012年11月07日
  • 子どもの最貧国・日本~学力・心身・社会におよぶ諸影響~

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     最新の本じゃないから、目新しいものはあまりなかった。でも、貧困が子どもに与える影響の深刻さを改めて実感した。引用される話の中には、信じられないようなひどいものもある。貧困は子どもの未来に影を落とす。子どもに全く責任はないのに…。

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    2011年04月24日
  • 子どもの最貧国・日本~学力・心身・社会におよぶ諸影響~

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    自分が似たような環境だっただけに共感できた一冊だった。

    デフレスパイラルというか、
    どうしても世代間で連鎖しがちな問題なだけに、ぜひこの書に当てはまる人々に読んでもらってその事実に気がついてほしい。

    いくら貧しくとも、昔に比べて、学業の面、生活の面で支援を受けられる機会は遥かに広がっているわけだから、それを上手に利用するためのリテラシーを得る努力をせねばならんのでは?


    と、ワーキングプア家庭で育った娘は思ったのだった。

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    2010年03月14日
  • 子どもの最貧国・日本~学力・心身・社会におよぶ諸影響~

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    ●未読
    「週刊ダイヤモンド」2009.03.21号 「あなたの知らない貧困」p.40〜41「貧困本」×16冊 2-4

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    2009年10月04日
  • 子どもの最貧国・日本~学力・心身・社会におよぶ諸影響~

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    仕事をしている貧困家庭より、仕事をしていない貧困家庭のほうが、子どもの教育発育もろもろを基準にすると変数を見ると低いそうだ。
    帯には「7人に一人は貧困児童」とか、「ひとり親家庭はOECDで最貧困」とか、センセーショナルに書いてあるけれど、そんな統計値よりも、
    実質ひとりでも多くの子どもに今日よりもっと幸せになれる世の中を作る社会構造が必要だよー!

    内容は、データとケースの羅列です。それよりも、数値なんかよりも、思うこととか考えることが大事な分野だと思った一冊。
    暇つぶしに親の本を読むキャンペーンのうちの一冊ですw

    わたしは、本当に親に感謝してるけど、なんだろう、親子構造のほかに、

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    2009年10月04日