室井佑月のレビュー一覧

  • 息子ってヤツは

    Posted by ブクログ

    室井佑月がお受験を中心に息子との日々を綴る。作家といいながらテレビのワイドショーのコメンテーターという立ち位置でしかおなじみでなかったので、そういう人という認識だったんだけど、いい本だなと思った。いや、いい本っていうか、いい親子関係だなと思った。色眼鏡で認識していた室井佑月の印象が変わった。
    (娘でなく)息子ってほんと面白い生きものだろうと思う。世の高齢母たちがオレオレ詐欺の被害に遭うのも不思議だけど、愛しくておバカで何かやらかす息子という認識なんだろうな。
    いまけっこう「男の子どう育てたらいいの」って感じの本やネット上の相談とか見かけるんだけど、きちんと育てようとしすぎてドツボにはまってる感

    0
    2019年04月15日
  • 息子ってヤツは

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    室井佑月ってとても不器用なところと自分を欠陥人間って言い切るところに親近感をもってたから、どんなんかなあと読んでみたところ、やっぱり彼女も母親なんだなあって事と母親って凄いなあってつくづく思い知りました。もちろん彼女ならではの独特の感性からの視線にはおおいに楽しませてもらいました。

    0
    2018年05月19日
  • 息子ってヤツは

    Posted by ブクログ

    客観的に見ると、室井さんはダメな息子を溺愛する痛い母親だろう。けれども、わが身を振り返ってみると、室井さんとそう変わらないような気もしてきたり。

    ということで、ダメだよ~そんなに溺愛しちゃという思いと、ダメだとわかっていても、(溺愛を)やめられないんだよね、わかるわかる、という気持ちが入り交りながらこの本を読んだ。

    0
    2016年09月17日
  • 息子ってヤツは

    Posted by ブクログ

    プロローグを読んですぐ頭に浮かぶのは最近話題になってる親子だった。
    「親となれば、子どもの責任も負う義務が生じる。子どもが成人したとしても、大変な事をしでかしたら、それまでどういう教育をしてきたのか責任が問われる。」
    「大変なことが起きてしまった場合、親であるあたしが残りの人生を差しだすといっても、許されないことのほうが多いように思う。いや、許されないだろう、絶対。」

    子育ては本当に大変なのだ。男の子であっても、女の子であっても。
    でも室井さんは凄いな。先々の事まで考えてあえて遠く離れた中学に入学させるなんて。寮生活。会いに行くには飛行機に乗らないと。その学校に入るまでの七転八倒が描かれてい

    0
    2016年09月09日
  • 息子ってヤツは

    Posted by ブクログ

    室井佑月と息子の二人暮らしの記録。息子の中学受験への取り組みを中心に。

    歯に衣着せぬ物言いが小気味よい作家室井佑月が、小学校三年生から始めた子供の中学受験対策。
    といっても、勉強や受験のノウハウ本ではなく、息子と向き合う中で、どうして息子の進路をきめていったか、そして、息子をその方向に向けていくのに、どんな作戦を使ったか。さらに、彼女自身はそのとき、どんな気持ちでいたかなど、心の内面の詳細な記録。
    シングルマザーという生き方を選択した彼女、息子との付き合い、関係性は深くなる。そして、過干渉、自分の思うままに子供を育てたいという欲求が生まれてくる場合が多いかもしれない。
    しかし彼女は、息子を育

    0
    2016年08月25日
  • Piss

    Posted by ブクログ

    佳短編集。読後感もよく、作者の才能を感じる。女性器の俗称(お○○こ)の連呼は下品ではなく、作品にとっていい効果をだしている。

    0
    2014年05月26日
  • 子作り爆裂伝

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    子作り⇒妊娠⇒出産⇒子育て(少し)が書かれています。 室井さんらしい視点で描かれているので、他の方のようなキレイごとがなくて、参考になりました。 親しい友人の話しのような感じ。

    0
    2014年02月19日
  • 熱帯植物園

    Posted by ブクログ

    十代の少女の危うさやみずみずしさをうまく表現している。
    性描写も過激なのかもしれないけど、案外リアルだと思う。

    そう感じたのはどの主人公も同じような少女で、作者の分身なのかなと感じたため。
    他の登場人物の内面はあまり掘り下げられておらず、主人公のために作ったような印象。

    死を入れることで生(性)が浮き彫りにされるけど、他の手法も見たかった。

    0
    2012年10月15日
  • 熱帯植物園

    Posted by ブクログ

    当時の彼女に本貸してと言ったらこれを渡されてどうしようかと思いました。いい本だけど、こういう出会い方はしたくなかった。

    0
    2009年10月04日
  • Piss

    Posted by ブクログ

    「female」に収められた「太陽の見える場所まで」が私の初室井作品だった。
    「太陽の〜」は私がかつて読んだことのないくらい、
    グロテスクで醜悪な作品でいっぺんに嫌いになってしまった。
    しかし、これで彼女の作品を
    生理的に嫌いだと切り捨てるのはもったいない気がして、
    仕切り直しに読んだのがこの短編集。

    やはりそこには前回と同様、赤裸々と言う言葉では上品過ぎる
    生々しくグロテスクな性の世界が存在した。
    しかし私はその裏側に、愛が隠れているのに気がついた。

    自分の身体を犠牲にすることで愛を繋ごうと努力する彼女達。
    しかも身を削っているなんてつゆにも思っていないだろう。

    0
    2009年10月07日
  • 熱帯植物園

    Posted by ブクログ

    テレビでよく見かける著者が、どんな小説を書いているのかが気になってふと手に取ってみた。部分的にやや読みづらさがあったものの、女子高生の主人公と、父の愛人という設定が面白かった。ストーリーにやや極端さを感じた。他4編は『熱帯植物園』同様、エッチな描写が多くてやや食傷気味。『砂漏』は私にはよく意味がわからなかった。

    0
    2009年10月07日