柳沼重剛のレビュー一覧
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すべての日がそれぞれの贈り物をもっている.
わしも人間ですからな。 人間にかかわることなら何でも、わしにとって無縁とは思えんのですよ。
「私は人間である。ゆえに、人間に関するところいかなることも、私にとって無縁とは思わない」
おしゃべりの 人は,たとえ本当のことを言っても 不審の目を向けられる .
新しい称賛が生まれなければ古い称賛も消えてしまう。
飲む理由はたくさんある。 ことわざ
賽は投げられた。
機会は容易には与えられないが、 容易に失われる。
怒りは一時の狂気である。
万物の尺度は人間である。 あるものについてはあるということのないものについてはないということの。
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ネタバレラテン語の綴りが載った名言集が欲しいと思って購入しました。
日本のことわざに似てる言葉や、変な言葉、
雄大な文明を感じさせる言葉等を味わえて大変満足いく一冊でした。
この本が他の名言集よりも面白い点は、
編者のちょっとしたつぶやきのような解説が付いている事。
砕けた感じでその言葉の背景や、関係する編者自身のエピソード、日本語との違いなどなど、名言と一緒に読み込んでしまいました。
そんな、編者の解説で印象に残ったエピソードが。
編者の知人の英国将校が、絶望の淵にある部隊にローマ人の名言を引用し励ますと、兵士達の顔に血の気が蘇ったと言う。
”世の中には確かに名言と言う物がある、つまり、いつ -
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久しぶりに岩波を読みました。岩波ってやっぱりいいよね。頭がきゅるきゅる回転する感覚。たまりません。
★アリストテレス
一羽の燕、ある一日が春をもたらすのではなく、同様に至福な人、幸福な人も、一日で作られるわけではない。
竪琴を弾くことを学ぶ者は、竪琴を弾くことによって、竪琴を弾くことを学ぶ。
哲学であれ、政治であれ、詩であれ、或いはまた技術であれ、とにかくこれらの領域において並外れたところを示した人間はすべて、明らかに憂鬱症であり、しかもそのうちの或る者に至っては、黒い胆汁が原因の病気(メランコリア)にとりつかれるほどの酷さであるが、これは何故であろうか。
★アンピス
飲め、遊べ。 -
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ギリシア126、ローマ211、計337の名言について、訳文・原文・簡素な解説を併記した200ページ未満の本です。
文法解説はないので、原文の意味をとるためには、辞書を引く必要があります。
こういう本は勉強に使うのではなく、暇なときに訳を流し読みするくらいでいいと思っているのですが、時々目に留まるものがありました。
例えば「時は真実をさらけ出しつつよぎるものだ」(エウリピデス)p.53
昔『銀河英雄伝説』というアニメを観たのですが、その各話タイトルの1つに「真実は時の娘」という印象深いものがありました。
(真実は時間が経つと表れるの意)
インターネット検索で、おそらくジョセフィン・テイ『時の -
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名言、金言と呼ばれるものには、時間や空間を超えて、人間の心理や社会の真実を言い当てていることがあります。ヨーロッパ社会の起源であるギリシア、ローマの時代の名句を読んでみたい、という思いから本書を手に取りました。
ローマ時代の名句より、いくつか心に残ったものを記します。(カッコ内はラテン語)
- 生きている限りわたしは希望を抱く (dum spiro spero)
- (今日という)日を摘みとれ (carpe diem)
- 私は生きおえた。運が私に与えてくれた筋道を、私は歩き通したのだ (vixi e quem dederat cursum fortuna peregi)
- 人間 -
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この手のものはたまに読みたくなるのですが、ギリシアであれローマであれユダヤであれ中国であれ日本であれ、まぁ書いてあることは大体似通ったものなんです。当たり前ですけど。
ただ私のような真性パッパラパーは大事な事ほどすぐ忘れるので、こうして定期的に各時代各地域の名言に触れて軌道修正を試みるというわけですね。
さて。
どれもまぁかっこいいんですがキリがないので2025年1月現在の私にとってのベスト5をここに。
1
「すべての死者に王となって君臨するよりは、地上にあってどこかの土地の割り当ても受けぬ貧しい者に日雇いとして使われたい」
(ホメロス、オデュッセイア、アキレウスの亡霊)
生前は名誉のた -
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気に入った名句。
賽を投げろ.
大胆な指揮官より用心深い指揮官.
人間には舌は一枚しかないが,耳は二つある.
何が難しいか」と問われて(タレスが)言うことに「自己を知ること」. , , . 「何がやさしいか」と問われると,「他人に忠告すること」. ,
始めは全体の半分.
早口でしゃべらないこと.気が狂っていると思われるから.
〖いかり〗 7 怒りは一時の狂気である.
恩恵をほどこした者は黙っているがよい.恩恵を受けた者は語るがよい.
人生は人間に,大いなる苦労なしには,何も与えぬ.
56 後の日は前の日の弟子である.
ひとたび発せられた言葉は,取り返しがたく飛ぶ.
額,目,顔つきなどもよく偽 -
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古代ギリシア・ローマの書物やことわざからとられた言葉の数々。ギリシア語やラテン語が併記してあるところも良い。
ほほぉーと納得させられるものから、今も昔も変わらないんだなぁと思えるものまで様々。日本のことわざにも似ているものも多く、興味深い。
たとえば…
・一度発せられた言葉は取り返しがたい
・知っての通り、治療によって一層ひどくなる傷もあり、そういう傷は触れない方がよかったのです。
・生きているかぎり私は希望をいだく
…などなど。
そして、
「平穏にして温和な老年は、静かに、清く、優雅に送られた生涯の賜物である。」
そうなれるように日々を過ごしていきたいと思う。
引用の数がはんぱな -
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○幸運
・人間の運命は車輪のようなもので、くるくると廻りつつ、同じものがいつまでも幸運であることを許さないのです
(ヘロドトス「歴史」)
○聴く
・言葉に打たれぬ者は、杖で打っても効き目が無い。
(ことわざ)
・人間には下は一枚しかないが、耳は二つある。
(プルタルコス「講義の聴き方」)
○習慣
・習慣も快いのである。なぜなら、習慣として身についているものは、事実上、もって生まれついたのと同じようなものになっているから。
(アリストテレス「弁論術」)
・習慣によって、言わば第二の天性が作られる。
(キケロ「善と悪の究極について」)
○強き者
・鷲は蝿を捕まえない
(ことわざ)