柳沼重剛のレビュー一覧

  • ギリシア・ローマ名言集

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    すべての日がそれぞれの贈り物をもっている.

    わしも人間ですからな。 人間にかかわることなら何でも、わしにとって無縁とは思えんのですよ。
    「私は人間である。ゆえに、人間に関するところいかなることも、私にとって無縁とは思わない」

    おしゃべりの 人は,たとえ本当のことを言っても 不審の目を向けられる .

    新しい称賛が生まれなければ古い称賛も消えてしまう。

    飲む理由はたくさんある。 ことわざ

    賽は投げられた。

    機会は容易には与えられないが、 容易に失われる。

    怒りは一時の狂気である。

    万物の尺度は人間である。 あるものについてはあるということのないものについてはないということの。

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    2023年10月27日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    ネタバレ

    ラテン語の綴りが載った名言集が欲しいと思って購入しました。

    日本のことわざに似てる言葉や、変な言葉、
    雄大な文明を感じさせる言葉等を味わえて大変満足いく一冊でした。

    この本が他の名言集よりも面白い点は、
    編者のちょっとしたつぶやきのような解説が付いている事。
    砕けた感じでその言葉の背景や、関係する編者自身のエピソード、日本語との違いなどなど、名言と一緒に読み込んでしまいました。

    そんな、編者の解説で印象に残ったエピソードが。 
    編者の知人の英国将校が、絶望の淵にある部隊にローマ人の名言を引用し励ますと、兵士達の顔に血の気が蘇ったと言う。
    ”世の中には確かに名言と言う物がある、つまり、いつ

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    2012年08月07日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    久しぶりに岩波を読みました。岩波ってやっぱりいいよね。頭がきゅるきゅる回転する感覚。たまりません。

    ★アリストテレス

    一羽の燕、ある一日が春をもたらすのではなく、同様に至福な人、幸福な人も、一日で作られるわけではない。

    竪琴を弾くことを学ぶ者は、竪琴を弾くことによって、竪琴を弾くことを学ぶ。

    哲学であれ、政治であれ、詩であれ、或いはまた技術であれ、とにかくこれらの領域において並外れたところを示した人間はすべて、明らかに憂鬱症であり、しかもそのうちの或る者に至っては、黒い胆汁が原因の病気(メランコリア)にとりつかれるほどの酷さであるが、これは何故であろうか。

    ★アンピス

    飲め、遊べ。

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    2013年01月16日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    ギリシア・ローマの名言を項目別に原文・出典・解説を付けているのでとても読みやすく分かり易いです。名言の言われた時代背景や状況を説明してくれるので歴史をよく知らなくても理解でき大変有り難いです。

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    2009年10月04日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    ギリシア126、ローマ211、計337の名言について、訳文・原文・簡素な解説を併記した200ページ未満の本です。
    文法解説はないので、原文の意味をとるためには、辞書を引く必要があります。

    こういう本は勉強に使うのではなく、暇なときに訳を流し読みするくらいでいいと思っているのですが、時々目に留まるものがありました。
    例えば「時は真実をさらけ出しつつよぎるものだ」(エウリピデス)p.53

    昔『銀河英雄伝説』というアニメを観たのですが、その各話タイトルの1つに「真実は時の娘」という印象深いものがありました。
    (真実は時間が経つと表れるの意)
    インターネット検索で、おそらくジョセフィン・テイ『時の

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    2025年08月11日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    名言、金言と呼ばれるものには、時間や空間を超えて、人間の心理や社会の真実を言い当てていることがあります。ヨーロッパ社会の起源であるギリシア、ローマの時代の名句を読んでみたい、という思いから本書を手に取りました。

    ローマ時代の名句より、いくつか心に残ったものを記します。(カッコ内はラテン語)
    - 生きている限りわたしは希望を抱く (dum spiro spero)
    - (今日という)日を摘みとれ (carpe diem)
    - 私は生きおえた。運が私に与えてくれた筋道を、私は歩き通したのだ (vixi e quem dederat cursum fortuna peregi)
    - 人間

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    2019年04月28日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    「へぇー」とか「ほー」とかなる本。

    名言に関わるエピソードを読むのが面白い。
    これをきっかけにして色々調べたくなる本でした。

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    2013年01月04日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    所や文化は違えど人間の根本はそう変わらないことを伝える格言の数々です。
    それを2000年以上前に見抜いて言葉に残す先人の知恵にも驚かされます。

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    2010年11月11日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    ソポクレスから人を喰った墓碑銘まで、エピグラム数々。ギリシアの部126編、ローマの部211編。訳と原文と出典、そして簡単な解説。真面目に通読する本ではないかもしれませんが、「大山鳴動」の元はローマの格言で、いつのころか漢詩に訳された、とか、所かわれば言いかたも変わるんだなあ、とか、どこでも変わらないものはあるんだなあ、とか、あれこれ愉しめます。ギリシア・ラテン語が読めなくても、訳と解説だけでじゅうぶんたのしめます。

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    2011年07月19日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    この手のものはたまに読みたくなるのですが、ギリシアであれローマであれユダヤであれ中国であれ日本であれ、まぁ書いてあることは大体似通ったものなんです。当たり前ですけど。
    ただ私のような真性パッパラパーは大事な事ほどすぐ忘れるので、こうして定期的に各時代各地域の名言に触れて軌道修正を試みるというわけですね。

    さて。

    どれもまぁかっこいいんですがキリがないので2025年1月現在の私にとってのベスト5をここに。

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    「すべての死者に王となって君臨するよりは、地上にあってどこかの土地の割り当ても受けぬ貧しい者に日雇いとして使われたい」
    (ホメロス、オデュッセイア、アキレウスの亡霊)
    生前は名誉のた

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    2025年01月15日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    言葉自体はあまり刺さるものはなかったが、原文と解説によって、その時代に紡がれた言葉である事を体感する事は出来た。

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    2017年12月07日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    気に入った名句。

    賽を投げろ.
    大胆な指揮官より用心深い指揮官.
    人間には舌は一枚しかないが,耳は二つある.
    何が難しいか」と問われて(タレスが)言うことに「自己を知ること」. , , . 「何がやさしいか」と問われると,「他人に忠告すること」. ,
    始めは全体の半分.
    早口でしゃべらないこと.気が狂っていると思われるから.
    〖いかり〗 7 怒りは一時の狂気である.
    恩恵をほどこした者は黙っているがよい.恩恵を受けた者は語るがよい.
    人生は人間に,大いなる苦労なしには,何も与えぬ.
    56 後の日は前の日の弟子である.
    ひとたび発せられた言葉は,取り返しがたく飛ぶ.
    額,目,顔つきなどもよく偽

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    2015年06月21日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    古代ギリシア・ローマの書物やことわざからとられた言葉の数々。ギリシア語やラテン語が併記してあるところも良い。

    ほほぉーと納得させられるものから、今も昔も変わらないんだなぁと思えるものまで様々。日本のことわざにも似ているものも多く、興味深い。

    たとえば…

    ・一度発せられた言葉は取り返しがたい
    ・知っての通り、治療によって一層ひどくなる傷もあり、そういう傷は触れない方がよかったのです。
    ・生きているかぎり私は希望をいだく
    …などなど。

    そして、

    「平穏にして温和な老年は、静かに、清く、優雅に送られた生涯の賜物である。」

    そうなれるように日々を過ごしていきたいと思う。
    引用の数がはんぱな

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    2012年05月26日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    ○幸運
    ・人間の運命は車輪のようなもので、くるくると廻りつつ、同じものがいつまでも幸運であることを許さないのです
     (ヘロドトス「歴史」)

    ○聴く
    ・言葉に打たれぬ者は、杖で打っても効き目が無い。
     (ことわざ)
    ・人間には下は一枚しかないが、耳は二つある。
     (プルタルコス「講義の聴き方」)

    ○習慣
    ・習慣も快いのである。なぜなら、習慣として身についているものは、事実上、もって生まれついたのと同じようなものになっているから。
     (アリストテレス「弁論術」)
    ・習慣によって、言わば第二の天性が作られる。
     (キケロ「善と悪の究極について」)

    ○強き者
    ・鷲は蝿を捕まえない
     (ことわざ)

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    2010年07月19日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    つねに多くのことを学びつつ、私は年をとる。
    人間の運命は車輪のようなもので、くるくると回りつつ同じものがいつまでも幸運であることを赦さぬ。
    生きている限り、私は希望を抱く。
    多読よりも精読すべきだといわれている。
    不要なものは一文でも高い。
    どんな本でも、読むときは必ず抜き書きした、どこも役立たないほどダメな本などないから。

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    2009年10月07日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    ■本の内容・特徴
    時代・情勢など、その言葉(思想)にある背景も合わせて解説されている。
    なので文脈の理解がしやすい。


    ■目的
    先人の言葉から、現代にも通用する知恵を学ぶ。


    ■感想
    特別に目を引く教えというものはありませんでした。既に現代の思想や教えに受け継がれているからなのかもしれませんね。
    それぞれの言葉から、神話や当時の時代背景も解説されています。だから、格言集というよりかは格言から知るギリシア・ローマ史という感じが強いです。当時の歴史に興味のある人は面白いと思います。

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    2009年10月07日
  • ギリシア・ローマ名言集

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    オーソドックスな、訳文、原文、解説文の3点で成り立っている。
    ラテン語の引用は、文章上、あるいは外国でのスピーチには(多くの場合、ハッタリとして)非常に効果的で、この本はそうした目的で利用するには非常に扱いやすい。あるいは、この時代の文章を読む上での補助読本的な扱い方をするためには有用な一冊。
    逆に、単独で読んで興味を惹いたり、文化への理解が深まったりという事は、この時代の基礎知識無くしては期待できない。

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    2009年10月04日