青木玉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今年のお正月に『幸田家の人びと』という特番を観て、幸田文の娘もものを書く仕事をしているのだと知った私。露伴は読んだ事がないのですが幸田文がとても好きなので、その娘さんは一体どんなものを書くのか?と興味津々で購入したのですが、わたし的には若干期待外れでした。昭和初期生まれの方なので致し方ない部分はあるにせよ、文章のテイストが古すぎて古すぎて(書かれたのが90年代初めとは驚き!)。テレビで観た著者の、今時の人とは思えないぐらいちょっと浮世離れした古風な言葉遣いや振る舞い、しぐさは十二分に文章にも表れていたけれど、エッセイとしては若干読みにくい部分もありました。だけど露伴の傍若無人なまでの亭主関白っぷり(実際には文は娘なので“亭主関白”という言葉は当てはまらないのですが)やそれに愚痴ひとつこぼさず尽くす文の姿は、読んでいて大変興味深いものがありました。戦前の日本の男の人ってこうだったのねえ、と。嗚呼、私は現代に生まれてよかったなあ、と(笑)。まあなんだかんだ書き連ねましたが、著者が幸田文について書いたエッセイもあるようなので、今度はそっちも読んでみたいなと思ってはおりますが。ちなみにどうでもいいけど『幸田家の人びと』によると、著者の娘も文筆業をしているらしい。蛙の子は蛙ってこの事ね(才能が伴うかどうかはさて置き)。