佐江衆一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
浅草の質屋の息子昭二は、学童疎開で東北白石で集団生活を送り、兄善一郎は海軍の特攻兵として回天に乗船する訓練をしていた。
ある兄弟の戦争の物語。
戦争の小説は、毎回辛く悲しい気持ちになります。
親元を離れ、疎開先での生活は、子供にとってそれは寂しく辛いものだったでしょう。
親元や戦地の兄からの手紙が心の支えというのは胸に染みます。
人間魚雷回天という凄まじい兵器については、過去に読んだ『出口のない海』で知っていましたが、今回はその悲惨さはあまり感じることなく、ただ最後に善一郎が選んだと思われる道に苦しくなりました。
戦争は、二度と起こしてはいけない過ち。
平和な世の中であることを望みます