志倉千代丸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
超常科学NOVELの第2弾。前作よりオカルト色が濃くなっており、「ニゴロ事件」と称される怪奇事件や「コトリバコ」などの恐怖的モチーフが満載で、ラノベでありながら描写や体裁はホラー小説のそれに近く、キャラクターの一人称の語りがそれに拍車をかけている。今回でメインキャラクターがそれぞれ邂逅を果たすことで、ようやく物語が動き出した感じがある。作中の事件はどれも血生臭く陰惨ではあるものの、この個性的なキャラクターのおかげでトーンが暗くなりすぎていないのは素晴らしく、ホラーの本質である「怖いもの見たさ」を忠実に守っていると言えよう。前作の難点の一つであった、まとめブログ管理人という、あまり共感できない主
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Posted by ブクログ
『STEINS;GATE』の志倉千代丸が描く、一癖も二癖もあるキャラクターが織りなす超常科学NVL。全編に渡って偏執的とでも言うべきオタカルチャーに染められており、Twitterやまとめブログ、ニコ生などの風俗が違和感なく溶け込んで独特の世界観を作り上げている。群像劇らしく視点が入れ替わって進む本作ではあるが、特に苦にならず追うことができ、非常に読みやすい文体。ややオタ臭く、読み手を選ぶ側面もあるものの、科学と非科学が混在するこの妙味は中々出せるものではなく、やや突飛な展開ながらも、現代風の空想科学ジュブナイルとして十分に楽しめる。難点は主人公のキャラクター造形で、高校生ニートのまとめブログ管
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Posted by ブクログ
「お兄さまが大好きな海に、一緒に行きましょうね。」
オカ板っぽいあの日記(FB)好きだよ。
ほうほう今回はゲームからでなくラノベ発なんですね、ということで「Occultic;Nine」。
おもしろい。立ち絵にはいるのに登場してないキャラとかちょろっとしかまだ出てないキャラとかいるけど。…まあ、むりやり出すよりは。
主人公が、実にアカン若者的にイライラするキャラとして忠実に描写されていた。文章の上では別にOKだけど、もしアニメ化とかしたらどうなるかはちょっとわからない。
りょーたすは一体何者なんだろうなあ。
巻末にTipsがあってにやにやした。