白石典之のレビュー一覧

  • 遊牧王朝興亡史 モンゴル高原の5000年

    Posted by ブクログ

    モンゴル高原に芽吹いた人々は、やがて遊牧を行い、
    歴史の変遷の中で様々な王朝が生まれては消えていった。
    最新の考古学と理系研究の協業により、
    遊牧王朝の興亡を解き明かしてゆく。
    ・現在のモンゴル国とモンゴル高原
    ・ユーラシアの王朝の興亡
    ・はじめに
    第一章 始動する遊牧民族 青銅器・初期鉄器時代
    第二章 台頭する遊牧王権 匈奴、鮮卑、柔然
    第三章 開化する遊牧文明 突厥、ウイグル
    第四章 興隆する遊牧世界 契丹、阻卜、モンゴル
    第五章 変容する遊牧社会 イェケ・モンゴル・ウルス
    ・おわりに
    参考文献、索引有り。

    何故モンゴル高原に遊牧民は生まれたのか。
    牧畜の起源と伝播。係留飼、放牧、移牧、

    0
    2025年05月28日
  • チンギス・カン “蒼き狼”の実像

    Posted by ブクログ

    チンギス・カン専門の考古学者による良書。
    古い歴史書からだけでなく、遺跡からの新しい発見を元に書かれた内容が斬新で説得力があって面白い。

    0
    2009年10月07日
  • 遊牧王朝興亡史 モンゴル高原の5000年

    Posted by ブクログ

     タイトルを見たときは、近年増えている遊牧民、遊牧王朝に関する歴史書と思って読むことにしたのだが、いい意味で当初予想していたものとはずいぶん違った。確かに、匈奴、鮮卑、柔然、突厥、ウイグル、契丹、モンゴルといった遊牧王朝については、学校の歴史授業(世界史の中でも中国の歴史の関連で)でも習ったが、それらのほとんどは文献史料により分かる範囲のものだった。
     しかし、それでは遊牧民の歴史や本当の姿、遊牧文化やその担い手の暮らしぶりなどは分からないのではないかと著者は言う。例えば牧畜の始まりはいつ頃なのか、遊牧を導入したプロセスはどのようなものだったのか、鉄や馬はいつ頃から使われるようになったのか、ま

    0
    2025年01月21日
  • 元朝秘史―チンギス・カンの一級史料

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    モンゴル帝国が世界最大の帝国であることは知っているものの、その歴史を良く分かっていないと思い、購入。

    0
    2024年10月07日
  • チンギス・カン “蒼き狼”の実像

    Posted by ブクログ

    著者は自ら「チンギスハン」専門考古学者と名乗るだけあって、定説に縛られないゼロベースの再考察・再検証が興味深い。冒頭の「カァン」と「ハン」の違いの解説から筆者の熱意が伝わってくる。鉄に着目した視点も斬新だ。チンギスハンに関する書籍としては比較的新しいものなので、最新の文献と研究を総覧できて役立つ。

    チンギスハンの墓はどこにあるのか、壮大な歴史ロマンである。

    0
    2014年09月10日
  • チンギス・ハンの墓はどこだ?

    Posted by ブクログ

    考古学という学問をやさしく教えてくれる。
    考古学からチンギス・ハンの謎に迫る書。
    遊牧民のくらし、歴史への興味も尽きない。
    小学校高学年から。

    0
    2024年03月24日
  • チンギス・カン “蒼き狼”の実像

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    一二〇六年、モンゴル高原の諸部族はチンギス・カンのもとに統一された。
    強力な騎馬軍団と豊富な鉄製武器を誇る「大モンゴル国」は、西夏や金、ホラズムなどの強国を攻略し、ユーラシアの東西にまたがる世界帝国へと成長した。
    だが、偉大な足跡を残したチンギス・カンの生涯は謎に満ちている。
    近年の発掘調査で得られた成果から何が見えてきたのか。
    モンゴルの大地を駆けめぐる考古学者が、「世界征服者」の実像に迫る。

    [ 目次 ]
    第1章 蒼き狼の時代(西暦一二〇六年;モンゴルの揺りかご ほか)
    第2章 大モンゴル国の勃興(トオリルを滅ぼす;高原の統一 ほか)
    第3章 草原に生きる(世界征服者の素顔

    0
    2011年04月03日
  • チンギス・カン “蒼き狼”の実像

    Posted by ブクログ

    元々歴史は織田信長、宇喜多直家といった日本の戦国時代が興味を持つ部分であったが、最近はどうもチンギスハンとユーラシアに興味は移ってる。
    そんな中本屋で見つけて気づいたらレシートと現物を手にしていた本だが、チンギスハンを考古学で調べているあたりが新鮮で一気に読めた。
    主にチンギスハンを史跡から解く感じであって、ハンの政策、軍事行動等を解析する本ではない。
    しかし後者にも興味を持たせるには十分な本だった。

    0
    2009年10月04日
  • 遊牧王朝興亡史 モンゴル高原の5000年

    Posted by ブクログ

    考古学者さんがモンゴル国に関する調査結果を記したもの。
    私は匈奴、モンゴルの民族が栄えた後にどこに行ったのかを気になって読んでみたが、モンゴルの土地から離れた民族のその後はあまり触れられていなかった。
    知らない事が沢山書かれていて、知見が広かったが少し消化不良。

    0
    2025年03月06日
  • チンギス・カン “蒼き狼”の実像

    Posted by ブクログ

     チンギス・ハンの評伝。著者は考古学畑の人で、従来の東洋史学畑によるモンゴル帝国史書にはない、考古学的知見に基づく叙述が新鮮。チンギスの急速な台頭の要因として鉄資源・鉄生産の掌握を挙げているのが興味深い。

    0
    2014年09月03日
  • チンギス・カン “蒼き狼”の実像

    Posted by ブクログ

    表題こそチンギスカンだが、読み進めるとすぐにこれが「現代における考古学と遺跡発掘のススメ」であることに気づく。作者もそのあたりは自覚しており、後書きにてそのことに触れ、あまりに無味乾燥にならないよう意図的にエピソード、伝説を差し挟んだとある。そのあたり、少しアンバランスな内容になっている面は否めない。
    ただ感想からすればどちらの面もおもしろく、特に実地で遺跡を丹念に調査し、今現在でも謎がどんどんと解き明かされている実情には興味をそそられた。

    0
    2012年02月06日