森本達雄のレビュー一覧
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ガンジーの厳しく思える規律。
その大目的は絶えず世界へ向けた動機善なりである。
世界を動かす思想とは、
ある面では偏らざるを得ないことを感じる。
だが、
ガンジーが最も厳しかったのは自分自身であり、それを強要することはなく、
大きな器と慈愛とユーモアに溢れていたという、知人たちの言葉が響く。
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解脱と云う考えは、全く非現実的であり、夫れ程人の心を惹くものではない。事実、夫れに就ては冗舌な議論がなされてきた事からも分かるように、夫れは学者達の単なる論題に過ぎない。解脱は決してヒンドウーの宗教儀式や礼拝の目的ではない。ヒンドウーの儀式や礼拝の中心目的は、現世的な繁栄である。そして、此の現実世界...続きを読むPosted by ブクログ
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ヒンドゥー教は、別に宗祖がいるわけでもなく、いろいろな神様を信仰するインド全体の世界観・文化・生活習慣なのだと理解。ヨガはそもそも心身を鍛え気の通りを良くして神に近付くための修練であり、その昔は川に浸かって内臓を取り出したり、濡れた布を鼻や胃に通すような修行も行われていたとか。現代のインド人科学者で...続きを読むPosted by ブクログ
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宗教書ですが、インドの旅行書として有用です。日本文化底流にあるヒンドゥー 例えば輪廻転生、業(カルマ)や浄・不浄感などが理解できるし、ヨガやベジタリアンについてりかいが深まります。そのほかインドの偉人、カンジー・Rタゴール・ロマンローラン(仏)・スリーオーロビンド・シュリー・ラーマクリシュナについて...続きを読むPosted by ブクログ
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ヒンドゥー教の過去から現在に至る有り様が、うまく整理されている。様々な引用も読者の理解を助ける。新書としてはけっこう分厚いが、文章は読みやすいし、著者のインドでの研究・滞在経験が紹介されることが多く、最後まで興味深く、さほどの忍耐も必要なく読むことができた。著者の滞在経験は40年程前のものだが、今読...続きを読むPosted by ブクログ
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本名は、モハンダス・カラムチャンド・ガンディー。言うまでもなくマハトマ・ガンディー(=マハートマー・ガーンディー)として知られるインド独立の父です。「非暴力」の思想はあまりにも有名ですね。
とはいえ、実を言えば、今まで私は、ガンディーに関するまとまった著作を読んだことがなかったので、彼の思想に直...続きを読むPosted by ブクログ -
ガンジーもかつては、様々な失敗や差別、母親との死別を経験した。
そしてそれは非暴力の抵抗運動につながっていく。
「正義」とは何なのか、「意思」とは何なのか、「貫く」とは何なのか。胸を締め付ける思いと共に考えさせられる。Posted by ブクログ -
公正さ、
自分と異なるものへの敬意、
大きな愛。
この時代のインドにあってこの考え方をしていたというのは、物凄いことなのではないか…。
これはちょっと無理、というのもあったけれども。
自伝が読みたくなった。Posted by ブクログ -
この人もやはり書いていた!後世に名を残すような偉人はやはりこうでなければ!自分も入牢したらぜひ書いてみよう。
1930年、第2回非協力運動の幕開けとしてモーハンダース・カラムチャンド・ガンディーが行った「塩の行進」により、ヤラヴァーダー刑務所に収監された中で書かれたものであるという。ガンディーが主...続きを読むPosted by ブクログ -
ヒンドゥー教について筆者の膨大なフィールドワークや
研究の成果をもとに、初心者にも分かりやすく、
その現実と理想を説明する一冊。
馴染みの薄いヒンドゥー教を、
本書を読み終わる頃には親しみと畏れをもって
見つめることができるようになる。
語り口の柔らかさもあって、
穏やかにヒンドゥーの世界を知れる良...続きを読むPosted by ブクログ -
ここまで純粋に教義について貫き通せるものなのか。
あとがきにあったが、過去イギリスにわたり
西洋文化に感化されたエピソード
何度も失敗を繰り返してたどり着いた晩年。
こんな大偉人でも人間なんだなと感じる。
ためになる格言、人間の本質は
哲学的かつ、他の宗教も理解した
うえでの言葉には深みがある...続きを読むPosted by ブクログ -
ヒンドゥー教のふかーいところというより、庶民の目線を含めて俗っぽいところから聖なるところまで、エッセイチックに解説してくれます。
その解説がどこまで正しいのか、よくわかりませんでしたが・・・。
最終章のラーマクリシュナについては、とても興味を惹かれました。
顔はボビー・オロゴンっぽいけど、中身は完璧...続きを読むPosted by ブクログ -
新書ながら400ページもある本。疲れました。
単に教義や信仰形態について文献的に迫るのではなく、筆者の体験からかかれている部分も多いため、全体として読みやすい。
内容として面白かったのは聖牛信仰について。牛、特に牝牛を殺してはいけないという教義が存在するのはその乳牛や糞が現実生活において非常に...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
弁財天信仰、輪廻転生の思想などヒンドゥー教は、直接に、あるいは仏教を通して、意外にも古くからの日本人の暮らし、日常の信仰、思想に少なからぬ影響を与えてきた。
本書は、世界四大宗教の一つでありながら、特定の開祖もなく、核となる聖典もない、いわばとらえどころのない宗教の世界観を日常の風景か...続きを読むPosted by ブクログ -
インドについて知りたくなったので、その代名詞とも言えるであろうヒンドゥー教を手に取り易い新書で読んでみた。
どうしてもヒンドゥー教はカースト制度などから固定観念としての異質さを抱いていたのだが、本書は著者の経験を交えて明快に解説していたように感じた。
なので入門書としては十分な出来となっているの...続きを読むPosted by ブクログ -
1930年、「塩の行進」で目的地に到着したときには、ガンディーに従う群衆は数千人の非暴力の集団にふくれあがっていたという。危機感を抱いた政府に逮捕され、ヤラヴァーダー中央刑務所に収監されたガンディーは、アーシュラム(修道場)の同志、門人たちに宛て毎週火曜日の朝に、定期的に戒律の1つ1つをテーマとした...続きを読むPosted by ブクログ
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■評価
★★★✬☆
■感想
◯偉人の言葉過ぎて親近感がわかないとうのが第一印象。だからガンジーの背景を知った方がいい。
◯私
はいいタイミングでコテンラジオにて、ガンジーの人となりを知ることができ、サッティーアグラハに至った経緯を追うことで、理解が深まったと感じている。
◯歴史上の偉人という遠...続きを読むPosted by ブクログ -
四半世紀をかけて仕上げたという本書は非常に分かりやすく、また読み物としても(自身の滞在体験なども織り交ぜつつ)飽きさせない引き出しが多く、ひとことで言って良書。
ヒンドゥー教の特色をその宗教的寛容性に見る著者。ほかにも、最も超越的な修行者の極りっぷりと、庶民のご利益的信仰の落差がほかの宗教と比較し...続きを読むPosted by ブクログ -
サッティヤーグラハ。真理は神なり。
スワデーシ。インド国産を使おう。たとえ外国製品より品質が劣り、値段が高くても。隣人を援助することになる。ただし、極端に外国製品を排斥してはいけない。
不可触民制はヒンドゥー教の主要な要素ではない。むしろヒンドゥー教の病原であり撤廃すべき。
※1930塩の行進...続きを読むPosted by ブクログ