岡倉天心のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
茶道の本ではありません。
茶道にほとんど触れずに茶道の考えを解説しています。
そのことで日本の文化を浮きだたせています。
1.この本を一言で表すと?
・「茶」を通した日本文化の精神の解説
2.よかった点を3〜5つ
・茶の哲学は・・・倫理や宗教と結びついている(p17)
→茶は単純に語れるものではなく、様々な背景が結びついたもの。
・生きる術を授ける宗教(p50)
→過程が重要ということ。茶を飲むことよりそこに至る過程が重要。人生も死という結果よりそこに至る過程が重要ということ。
・美しく自然らしい清潔さ(p85)
→常にまわりの環境を見て自然らしさを考えなければいけないということ。
・完全そのものより完全を追及する過程を重視(p92)
→結果そのものより過程が重視。普段の自分自身の生活でも取り入れたい考え。
2.参考にならなかった所(つっこみ所)
・「道教」が頻繁にでてくるが、それほど「道教」は普及していたのか?
・儒教を批判的にとらえているが、なぜ?
・煎茶が一般的になり、抹茶が特別なものになった現代は「茶道」の精神がかけ離れたものになった?
・天心の恋愛遍歴は茶の精神に反しないのか?
3.実践してみようとおもうこと
・花を愛でる
・美しく自然らしい清潔さ
・質素でありながら洗練された部屋
4.みんなで議論したいこと
・現代の日本に「茶道」の精神はのこっているのか
5.全体の感想
・これまであまり理解していなかった「茶道」の精神を理解するのに役に立ちました。
・「エピソードと証言でたどる天心の生涯」は天心がどんな人だったのかよくわかりました。自由奔放な恋愛をしているのが意外でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「茶の本」というタイトルですが、それだけでなく日本文化のこれまでとこれからに対する著者の思想を伝える本でした。
(当時の時代背景を考えると仕方ない部分もあるのかもしれませんが)東洋文化を賞賛するあまり西洋文化に対して過剰に批判的になっている印象を受けました。
また、著者の歴史認識についてですが、それが正しいのかどうか知識不足から判断できません。ひとつの見方として受け取っておきたいと思います。
日常の些細な美を見逃さない態度はぜひ身につけたいと思いました。
が、全体としては一読では理解が追いつかなかったので、また時間が経ったら読み返してみたいと思います。