在中日本人108人プロジェクトのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
想像していたとおり、現場の日本人の中国人に対する印象は共通して、我々日本にいるものと次の点で相当違っていた。
・2012年9月のデモは日本で報道されているほど現地日本人が危険を感じる規模と感情的なものではなかった。
・中国人は政府の動きに懐疑的で、付き合いがあれば、国家間と個人間の話はべつものと考えている。
・現地日本人は、日本で報道されているほど中国人の性格や品格に問題を感じていない。むしろ、礼には礼を返す点など日本人が見習うべきと思うひともいる。
・日本人の発想が行動規範として正しいと思って接すると摩擦を生じ事が進まない。どちらが正しいとはいえず、相手の考え方に合わせようとする気持ちが必要 -
Posted by ブクログ
うち自身、このデモ騒動で移住が一度取りやめになりました
約半年後に結局住みはじめ、肩身の狭い思いをしたことも、タクシーのおっちゃんに持論を振りかざされたこともありました
もちろん日本人ってわかったから逆に興味を持ってたくさん話しかけてもらえたこと、親切にしてもらったこともあります
ここに寄稿しているみなさんの体験・感じ方がばらばら
であるように
日本人も中国人もどちらも感情のある人間であって
すべて通り一遍ではいかないのが実情で
じゃあそこからどうやっていくのか?
相対するのが人間だから、相手が自分を嫌いになるのも好きになるのも、自分がどう接するか
これに尽きると思います -
Posted by ブクログ
108人の日本人が中国でどう考え、どう暮らしているのかをそれぞれに証言した一冊。特に尖閣国有化後の反日デモが起こったとき、どうだったかが体験的にいろいろ語られている。おおぜいが出できて、いろんなことを言うというたぐいの本はあまり好きでなかったけど、これは読ませるな。隣国なのに、これほどの情報ギャップがある。日本人って、北京のことより、パリのことのほうがよく知っているかもね。
いろんな日本人もいれば中国人もいるという普通のことが描かれた一冊なわけだが、こういうものを改めて読んで面白いと思えるというのも、まったくもって両国の間は遠い。もっと頻繁に行き来すれば変わってくると思うのだけど。といって