祖父江孝男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「文化人類学」という分野について包括的に紹介した本。その成立から研究動向の推移などをまとめている。その研究対象は文化の伝搬、経済活動の推移、衣服の意味、言語の構造、婚姻関係の分析、宗教の分類、民族性の類型化など多岐にわたっている。あまり文章のまとめ方がうまいとは感じられず、論点が分かりにくかった。一文が長くて、その中で話題も飛んでしまうため、焦点がぼやけてしまう傾向がある。事例が多いのは良いことだが、その事例を挙げて主張する要点がぼやけてしまっている。かっこを多用し、その中に長文補足事項を入れている。こうした書き方の傾向が著者の特質なのか、文化人類学という分野全般に見られるものなのか、文科系学