祖父江孝男のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
学問の位置づけ、歴史、扱う分野を説明したうえで、生業、言語、婚姻・家族、宗教・儀礼などについて取り上げる。一般向けであることを意識していることが伝わってくるほど、わかりやすく丁寧に説明されている。学生時代に読んでおきたかった。
・日本語は、南方系の言葉があったところへ、あとから大陸系の言葉が入り、混合してできあがった。南方系の言葉としてはオーストロネシア語、ドラヴィダ語(タミール語)が、大陸系の言葉として朝鮮語、ツングース語が候補としてあげられている。
・無文字社会では結婚適齢期の年齢差が男女で開いていて、適齢期の男性の人数が少ないことが多妻制の要因のひとつ。
・妻が夫の住居に移って住む夫方 -
Posted by ブクログ
ほかの人のコメントに同じく、思っていた内容と違っていた。完全に文化人類学という学問の説明。柳田國男的なのを期待して読むとガッカリする。
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p.35
……この実験において、チンパンジーのかわりに……二人の人間であればどう……だろう?人間……には……言語がある。そのため前からいる者は新入りに事情を口で説明することができるので、二人はただちに協力してロープをひくことができる。
【疑問】どうして同一言語を操る人間同士という前提なのか。外国人同士とまではいわなくても、沖縄から出たことのない年寄りと青森からでたことのない年寄りで会話が成り立つとは思えない。設定が少し雑すぎる。
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Posted by ブクログ
「文化人類学」という分野について包括的に紹介した本。その成立から研究動向の推移などをまとめている。その研究対象は文化の伝搬、経済活動の推移、衣服の意味、言語の構造、婚姻関係の分析、宗教の分類、民族性の類型化など多岐にわたっている。あまり文章のまとめ方がうまいとは感じられず、論点が分かりにくかった。一文が長くて、その中で話題も飛んでしまうため、焦点がぼやけてしまう傾向がある。事例が多いのは良いことだが、その事例を挙げて主張する要点がぼやけてしまっている。かっこを多用し、その中に長文補足事項を入れている。こうした書き方の傾向が著者の特質なのか、文化人類学という分野全般に見られるものなのか、文科系学