ユーザーレビュー 文化人類学入門(増補改訂版) 祖父江孝男 約30年前の本だが、文化人類学の概観をテーマごとに知ることができる。文化人類学は、(語弊があるかもしれないが)そこから人間の普遍的な有様を描写することができるなと感じた。 Posted by ブクログ 文化人類学入門(増補改訂版) 祖父江孝男 人間ってほんと面白いよね。この本を読んで、あらためて実感しました。 「裸体に対する羞恥心は決して衣服の発生原因ではなく、むしろ衣服の存在によって生み出されたものである」とか、シビれます。 白川郷の合掌造りがなぜあんなに大きかったのかとか、盆踊りはなんのためにあったのかとか、日本人でもあまり知らない「...続きを読む文化」が盛りだくさん。多妻制やシャーマンの話題も感心。今後もっと掘り下げたい分野であるし、自分がいまテキトーに生きている今も立派な「文化」なので当事者として楽しんでいこう、とも思わせてくれる良書。 Posted by ブクログ 文化人類学入門(増補改訂版) 祖父江孝男 1980年頃に初版が出版されたため、現在の研究を鑑みると少々変化している部分や新たにもたらされた考え等があるとは思うが、文化人類学についてその成立の歴史から内容に至るまで、大変わかりやすく解説している。まさに入門者にはぴったりの一冊だと思う。 Posted by ブクログ 文化人類学入門(増補改訂版) 祖父江孝男 文化人類学全体を上手に説明した良書。言語学を含めて、新書1冊で過不足なく、入門書レベルを説明している。少し古いのが何点だが、逆にこの20年の文化人類学がそれほど進んでいないことのためかもしれない。 第一章 文化人類学の世界 第二章 人間は文化をもつ 第三章 文化の進化と伝播 第四章 経済の技術・生...続きを読む活の技術 第五章 言語―その構造分析 第六章 婚姻・家族・親族 第七章 超自然の世界―宗教と儀礼 第八章 文化・心理・民族性 第九章 文化の変化がもたらすもの 第十章 残された諸問題 Posted by ブクログ 文化人類学入門(増補改訂版) 祖父江孝男 無文字文化を理解するために、 フィールドワーク(観察と面接)を行い、 他との比較により差を見つけだす学問。 そのため、 観察者の主眼がはいってしまうこと 観察、面接以外の武器がないこと などが問題になる。 このあたりは、気をつけたい。 とくに前半が面白く、 言語が人と動物をわけ、 他社と...続きを読むのコミュニケーションができ、かつ、 記憶と思考を助ける。 このため、文化ができていく。 という、サピエンス全史の理解も深まった。 Posted by ブクログ 祖父江孝男のレビューをもっと見る