寺田隆信のレビュー一覧
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中国4000年の歴史を一冊の新書にってのは無理な話で、ってことは作者自身もまず認めた上で、文学史に焦点を当てて、かつ清王朝までで締められている。王朝の変遷を辿るだけでも膨大な量になるから、必然的に文学史も超メジャーどころのみの抜粋がなされているにとどまる。でも、大国の長い歴史を俯瞰するという意味では、バランス感覚バッチリだと思った。中国史好きで、小説もかなり色々読むけど、どこまで史実でどこから空想なのか、ってのがその都度気になっていた。でもこれを読むとある程度、その辺りはクリアカットになる。細かい部分の確認は出来んけど。300ページくらいだけど、読み通すのにだいぶ時間かかりました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
中国の遠い祖先が黄河の中流域(中原)に創始した文明は、時とともに周辺各地に拡がり、また子孫たちの手に継承され発展をつづけ、断絶することなく現代にいたっている。
中国の人々は数千年来、一貫して文明の歴史の現役でありつづけている。
この事実こそ、中国の歴史と文明が他国のそれと決定的に異なる特徴である。
本書は文明をキー・ワードにして、文明のかたちを中心に、『史記』が描く五帝の時代から清朝滅亡までの歴史を叙述。
[ 目次 ]
第1話 伝説と歴史の間
第2話 文明のかたち
第3話 偉大な皇帝たち
第4話 古代から中世へ
第5話 索虜と島夷と
第6話 長安の春夏秋冬
第7話 近世とよぶ時 -
Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
北京の紫禁城は明朝第三代の成祖永楽帝の命で、1407年に着工され20年に完成した。
翌年、成祖は北京に遷都し、一九一二年二月に清朝最後の宣統帝が退位するまで、紫禁城は明清両王朝を通じて24人の皇帝が居住し、500年にわたり政治の檜舞台であった。
この一群の建物は皇帝の住居であると共に、その絶対的権威を内外に誇示するための政治的建造物でもある。
紫禁城での皇帝たちの動静に注目しつつ明清両王朝の歴史を描く。
[ 目次 ]
第1話 明から清へ
第2話 満洲族の入城
第3話 国姓爺鄭成功
第4話 聖王あらわる
第5話 天命を信じて
第6話 乾隆全盛の日
第7話 陽は西に傾く
第8話 海